足の静脈にできた血栓が肺の血管につまる
長時間、足を動かさないですわっていると、足の静脈にできた血のかたまり(血栓)が、血流にのって肺に達し、肺の血管につまる病気のことを最近は、旅行者血栓症(エコノミークラス症候群)、または深部静脈血栓症と呼びます。呼吸困難、胸痛、動悸などをともない、死亡するケースもあります。
飛行機の着陸後、血栓ができた状態で席を立ち、歩き出すと、足の静脈の血液が勢いよく流れ、血栓が血流にのり、肺の血管をつまらせるのです。飛行機以外にも電車や車、劇場など、一定の姿勢のまま長時間動かないと発症の危険があります。
発症を防ぐには、ベルトをゆるめる、水分の補給、かかとやつま先を上げ下げする運動などが効果的です。
●予防のポイント
ゆったりした姿勢
からだを締めつけるような、ぴっちりした服装は血液の循環をさまたげます。またストッキングは弾性に富んだものを選びます。席にすわったらベルトをゆるめ、くつはぬぐほうがよいでしょう。血流をさまたげるので、なるべく足は組まないで。
水分補給を十分に
飛行機の場合、機内は乾燥していて、12時間の飛行なら約1
足の運動とマッサージを
足の筋肉を動かすことにより、静脈から心臓に血液をもどりやすくし、血流がとどこおるのを防ぎます。1時間に1回、足の運動やマッサージを。
・足の指を動かす
くつをぬいだまま、足の指で「グー」をつくり、次に「パー」にして、足の指を開きます。何度かくり返します。
・足首をまわす
足首をくるくるまわします。床に足をつけた状態でも、片膝を両手でかかえた状態でもかまいません。左右交互に。
・ふくらはぎのマッサージ
ふくらはぎを軽くマッサージします。両足を交互に行います。
・かかと、つま先の上下運動
床にかかとをつけたまま、つま先の上げ下げをします。両足いっしょでも、片方ずつでもどちらでも。逆に、つま先を床につけ、かかとを上げ下げします。
旅行者血栓症(エコノミークラス症候群)についてもっと知る
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