子宮筋腫など婦人科の病気があることをパートナーにどう伝える？（しきゅうきんしゅなどふじんかのびょうきがあることをぱーとなーにどうつたえる）

　子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣嚢腫など婦人科系の病気の多くは、病巣が見えないうえに、発熱や嘔吐といった外見上のわかりやすい症状がないため、ほかの人、とくに男性には、病気であることがなかなか理解されにくいでしょう。なかでも、月経痛や月経量の多さ、性交痛など女性特有のつらさを、男性にわかってもらうのはむずかしいものです。
　けれども、これらの病気は、妊娠・出産を希望するかどうかといった治療を選択するときや、手術をした場合は手術後の体調の管理など、パートナーの協力が欠かせません。病気であることをきちんと伝え、正しい知識を持ってもらい、協力してもらうことがたいせつです。
　具体的にどのように説明するかは、パートナーの性格やふたりの関係によってもちがってくるでしょうが、まず病名と、それによってどのような症状があるかをできるだけ具体的に話しましょう。この『ウィメンズ・メディカ』や雑誌の記事など、病気のことが説明されているものを読んでもらうことも必要かもしれません。男性のなかには、こうした客観的な事実のほうが理解しやすいという人もいます。
　手術で卵巣や子宮を切除する場合は、さらによく説明し、話し合う必要があります。できれば、いっしょに主治医の説明を受け、疑問や不安を解消しておくと、闘病中も心強いパートナーになるでしょう。
　卵巣や子宮がなくなっても傷あとが回復すれば、性生活に支障はなく、以前と同じように送ることができます。最初はお互いに違和感があるかもしれませんが、率直に話し合うことが大事です。病気をきっかけに、パートナーとの関係がより深いものになり、病気を乗り越えている人たちがたくさんいることを忘れないでください。