注意したい年代
10代、20代。
どんな病気?
18歳をすぎても初経がみられない状態をいいます。
症状
生まれてから18歳をすぎるまで、一度も月経がない状態がつづきます。
原因
もっとも多いのは、染色体の異常によって卵巣などの発育不全が起こっているケースです。
ほかに副腎の異常により多量の男性ホルモンが分泌されて男性化が起こっている例や、形態の異常により子宮や腟がない場合、月経は起こっているのに処女膜や腟が閉鎖しているため出血しない場合などがあります。
また、脳の視床下部や下垂体の機能障害、甲状腺機能低下症(慢性甲状腺炎(橋本病))などのほか、糖尿病、腎不全といった全身的な病気から無月経となる場合もあります。
治療
まず染色体検査を行って、染色体異常の有無を調べます。
染色体異常による卵巣の発育不全が原因の場合には、排卵を起こすことはできませんが、内外性器の老化や骨粗鬆症などを防ぐために、女性ホルモンを投与するホルモン補充療法(更年期障害の治療法のいろいろ)が行われます。
染色体に異常がない場合は、排卵誘発剤や性ステロイド剤を投与します。
また、単に腟や処女膜が閉鎖している場合は、手術で経血の流れる経路をつくります。
あなたへのひとこと
原発性無月経のなかには、治療を行っても排卵が起こらない場合もあります。しかし、妊娠はできなくても人工的に子宮出血を起こして心理的な安心感をもたらしたり、手術で腟を形成するといった治療も考えられます。
また、治療をすれば妊娠が可能になることもあるので、15歳をすぎても無月経の場合には、早めに婦人科を受診して相談しましょう。
原発性無月経についてもっと知る
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。