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【ベビカム相談室】出産時の出血量、どのくらいからが「出血多量」?

「出産時の出血量」についてのお悩みに、秋葉和敬先生(秋葉産婦人科病院 院長・産婦人科専門医)がアドバイス!「ベビカム相談室」は妊娠出産・子育てに関する悩みに専門家や先輩ママたちが回答するコーナーです。

2019-11-18更新

出産時の出血量の不安を相談

産後ママの「出産時の出血量」についてのお悩み

出産時のトラブルで多いのが、出血が多い・止まらないというもの。今回の相談者「のーーー」さん(22歳)も出産時の出血量が多かったそう。

「今年、初めての出産を経験しました。胎盤が出なくて先生が腕を突っ込んで剥がしたせいか、出血が多く、点滴を両手に打ち、膣にはガーゼをたくさん詰め、子宮収縮の薬を何本か打ちました。翌日、『出血が多かった』と担当の助産師さんに言われました。母子手帳の出産時の出血については多量に○がつけられていたのですが、何mlとは書かれていませんでした。何ml以上が出血多量になるのか教えてください!」とのこと。

出産時に出血する理由や出血量の目安について、産婦人科医に聞きました。

秋葉和敬先生(秋葉産婦人科病院 院長・産婦人科専門医)のアドバイスは…

まず、秋葉先生は出産時に出血する理由について「役目を終えた胎盤が子宮から自然に剥離するために出血します。これとは別で、産道の裂傷や会陰切開などの裂傷で出血する場合もあります」と話します。

出血は分娩終了後に子宮が収縮することで自然に止まりますが「子宮収縮不全や胎盤遺残、血液凝固障害などがあると、出血量が多くなってしまいます」とのこと。

出産時の出血量の一般的な目安は「日本産科婦人科学会用語集では、『分娩中および分娩後2時間までの出血量を分娩時出血量とし、500ml以上を分娩時異常出血と名づける』と定義されています」と秋葉先生。

しかし、「『出血多量』や『中等量』といった出血した量に関する言い方には正確な分類はない」そう。分娩時異常出血量を検討した報告結果から「経膣分娩では800ml以上、帝王切開では1500ml以上を『出血多量』ととらえることが一般的です」と言います。

その上で「今回、母子手帳に出血量の数値の記入がなかったということですが、いずれの施設においても出血量は注意深く測定しているはずです。気になる場合には、分娩施設に確認されることをお勧めいたします」とアドバイスします。

回答では、出血が多い場合のリスクや対処法についても紹介しているので、妊娠中の女性はぜひチェックしてみてください。

▼詳しくはこちら
Q.出産時の出血の量についての疑問

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