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【ベビカム相談室】急な帝王切開への変更に不安…準備はどうする?

臨月の妊婦さんの「帝王切開への不安」についてのお悩みに、秋葉和敬先生(秋葉産婦人科病院 院長・産婦人科専門医)がアドバイス!「ベビカム相談室」は妊娠出産・子育てに関する悩みに専門家や先輩ママたちが回答するコーナーです。

2019-07-22更新

帝王切開の不安

臨月の妊婦さんの「帝王切開への不安」についてのお悩み

多くの妊婦さんは普通分娩で産むことを想定していると思いますが、さまざまな理由で急に帝王切開に変更される場合もあります。今回の相談者・妊娠36週の妊婦さんもその1人。「帝王切開に急遽変更する事は多いのでしょうか」というタイトルで、以下のような相談がありました。

「先日の健診で赤ちゃんが結構大きくなっていて『大きく育ちすぎると帝王切開の可能性もある』と言われました。普通分娩だとばかり思っていたのですが、心の準備が必要になりそうです。どうなるかわかりませんが、もし帝王切開になった場合、入院の準備で気をつけた方がいい事はあるのでしょうか? 普通分娩が良いのですが、こればっかりはわからないので、できる準備をしておきたいと思います」

帝王切開になる割合や分娩方法が変更される理由、帝王切開で産む際の準備について、産婦人科医に聞きました。

秋葉和敬先生(医療法人慈愛会 秋葉産婦人科病院 院長・産婦人科専門医)のアドバイスは…

まず「骨盤位(逆子)でもなく、これまでの健診でも順調といわれていたのに、36週を迎えて初めて帝王切開の可能性を医師に話されたとのこと。確かに、このタイミングでの急な変更に驚かれるかもしれません」と、ママの気持ちに寄り添う秋葉先生。

「帝王切開は、開腹手術で子宮を切開して赤ちゃんを元気な状態で取り出す、お産の最終手段ですが、国内での帝王切開率はこの30年間で10%から20%と約2倍に増えていて、5人に1人は帝王切開分娩となっている時代です」と、現在は帝王切開で生まれる赤ちゃんが増えているようです。

帝王切開になる理由はさまざまですが、今回は「児頭骨盤不適合が、『大きく育ちすぎると帝王切開の可能性がある』という理由」とのこと。母親の骨盤の内径より赤ちゃんの頭が大きいと、赤ちゃんは産道を下りてこられません。この場合を児頭骨盤不均衡と言い、原因として、お母さんの骨盤がせまい、太りすぎて産道に脂肪がついている、巨大児で赤ちゃんの頭が大きいなどが考えられます。

秋葉先生によると「150cm未満の低身長の方が4000g以上の赤ちゃんを出産する状況」などが児頭骨盤不均衡にあたるようです。

帝王切開も赤ちゃんのためを思って選んだ立派な分娩!

相談者が気にしている帝王切開になった場合の準備について、秋葉先生は以下のようにアドバイスします。

「帝王切開となった場合の心の準備として、第一に、帝王切開もお母さんが赤ちゃんのためを思って選んだ立派な分娩だと自信を持ってください。そして、陣痛が開始していない状態で帝王切開により生まれた赤ちゃんは、外界に適応するのに少し時間が必要だということも覚えていてください(陣痛という目覚まし時計の鳴っていない状態で、急に外に取り出された赤ちゃんをイメージしてみてください)」

「産後の入院期間は、普通分娩で4〜5日間、帝王切開で6〜8日間程度が一般的であり、最近では手術当日からの授乳、翌日からの歩行も多くの施設で行われています。入院準備に関しては普通分娩と帝王切開との大きな違いはないかと思われます。弾性ストッキングなどの購入を指示される場合もありますが、病院の売店で買えることが多いものです。帝王切開について説明を受けた際に確認しておきましょう」

回答では、帝王切開が増えている背景や帝王切開になる理由についても解説しているので、妊婦さんはぜひチェックしてくださいね!

▼詳しくはこちら
Q.帝王切開に急遽変更する事は多いのでしょうか。

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