妊娠初期の「レバー摂取の赤ちゃんへの影響」について
妊娠中は摂取に注意すべき食材も数多くありますが、「妊娠したかわからない時期に気づかず食べてしまった!」「注意すべき食材と知らずに食べてしまった!」というケースも少なくありません。今回の相談者(妊娠4週/37歳女性)もその1人。
「生理予定日にまさか妊娠してると思わずに豚レバーのレバニラ炒めを一人前食べてしまいました。生理予定日だったとはいえ、もう影響され始めてる時期でしょうか? 豚レバーはビタミンAの数値が高いみたいで、とても後悔しています。もう食べてしまったのは仕方ないとわかっていますが、赤ちゃんに影響あるんじゃないかと不安で仕方ありません…」とのこと。
少しの量でも赤ちゃんに影響が出ることはあるのでしょうか? 産婦人科医に聞きました。
秋葉和敬先生(医療法人慈愛会 秋葉産婦人科病院 院長・産婦人科専門医)のアドバイスは…
秋葉先生によると「確かに、国立健康・栄養研究所のウエブサイトには、『妊婦がビタミンAを7800μg/day以上摂取すると胎児に奇形を起こす可能性が高くなる』と報告されています」「ビタミンAを過剰に摂取すると、水頭症や口唇口蓋裂などの胎児奇形リスクが3.5倍程度上昇することが知られています」と、やはり妊娠中のビタミンA摂取には注意が必要なよう。
しかし「『ビタミンAを多く含む食品(レバーなど)を1回程度食べたような条件では、この過剰摂取による影響をそれほど心配する必要はありません』とも記載されています」「こうした一般的食品や嗜好品のリスクは、『過剰摂取を連日長期間続けた場合』に限られており、数回の摂取で心配する必要はありません」と、レバニラ炒めを1度食べたという今回のケースでは問題なさそうです。
「ビタミンAを効率よく、過剰にならないように取り入れるためには、緑黄色野菜によるβカロチンの摂取を心がけ、緑茶や野菜ジュースなど水分補給と併せて摂ることも薦められます」というアドバイスも。
回答では、そのほかの「過剰摂取に注意すべきビタミン」と「積極的に摂取すべきビタミン」についても紹介しています。妊婦さんはぜひチェックしてくださいね!
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Q.レバーのことについて教えてください
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