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ママのやせ過ぎが影響。低体重児出産のメタボリックシンドローム

低出生体重児といわれる小さく生まれた赤ちゃんは、意外にも、将来メタボリックシンドロームになる可能性が高くなります。予防には妊娠前・妊娠中の正しい食生活が大切です。

2019-02-27更新

ママのやせ過ぎが影響。低体重児出産のメタボリックシンドローム「低出生体重児」とは出生時の体重が2,500g未満の新生児のことですが、低出生体重児は大人になってからメタボリックシンドロームを発症する危険性が高くなることが分かっています(厚生労働省のe-ヘルスネット「低体重児出産のメタボリックシンドロームのリスク」より)。

メタボリックシンドロームとは?

メタボリックシンドロームは、ただ太っている状態をいうのではありません。「内蔵脂肪が多く、糖尿病などの生活習慣病になりやすく、心臓病や脳卒中などの動脈硬化性疾患を引き起こしやすい状態」を表し、肥満と深く関わっています。

小さく生まれる理由

低出生体重児になる理由として以下の点が挙げられます。
・早産
・子宮内発育制限(子宮内での胎児の体重増加が十分でない状態のこと)

子宮内発育制限は胎児自身の異常が原因の場合もありますが、妊娠中の喫煙や飲酒、過度なダイエットによる低栄養状態が原因になることもあります。

中でも注目したいのは、増えている女性の「低栄養状態」、いわゆる「やせすぎ」です。妊娠中に、極端な食事制限をしていると、おなかの赤ちゃんに必要な栄養が届かないリスクが出てくるので注意しなければなりません。

たとえ妊娠前であっても、過度のダイエットを続けている痩せすぎの女性は、妊娠してからも栄養バランスの整った食生活を続けることが難しく、低出生体重児を出産する可能性が高くなってしまうのです。

※肥満傾向のある妊婦さんも、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群になるリスクが出てくるため、低出生体重児を出産する確率が高くなります。

ママが極度に痩せていると、赤ちゃんの将来に影響

前述したとおり、低出生体重児の赤ちゃんは、大人になってメタボリックシンドロームを発症する危険性が高くなってしまいます。

▼予防は?
妊娠前、または妊娠してからも正しい食生活を続けることで、おなかの赤ちゃんが将来メタボリックシンドロームになるリスクを防げます。
朝食を抜いたり、同じものだけを食べ続けたりといった健康的でないダイエットは本当によくないことを理解しましょう。

もしも子どもが太り過ぎだったら

メタボリックシンドロームの心配は、低出生体重児だけに限りません。
近年、小児肥満が深刻化し、同時に子どものメタボリックシンドロームも増えています。
明らかに太りすぎであれば、一度医療機関を受診することをおすすめします。子どもの肥満は成人になっても移行しやすいので、できるだけ早い時期に生活のリズムや食習慣・運動の習慣を見直すことが大切です。

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■厚生労働省
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