冷凍食品のこと、ちゃんと知ってる?
ベビカムでは定期的に妊婦さんやママ向けのオンラインイベントを開催しています。今回は、「進め方に合わせて!楽しく、簡単♪ 離乳食レシピ」をテーマに、(一社)日本冷凍食品協会とコラボでお届けしたイベントの内容をご紹介します。ゲスト、同協会広報部長の三浦佳子さんと、料理研究家の滝村雅晴さんが教えてくれた、冷凍食品についての知識と離乳食レシピです♪
「冷食を使えば楽なのはわかるけど、安全面に不安が…」なんて思っていませんか? まず、冷凍食品について正しく知ることから始めましょう!
三浦さんによると、「冷凍食品は数ある保存食のひとつ。缶詰やレトルト食品などと違うのは、ただ凍らせているだけなので、保存料を全く使っていないということ」。
ね! この言葉を聞いただけでも「あ、そうか!」と思いませんか?
さらに、冷凍食品をズバリ説明すると、
「採りたて作りたての品質(風味・食感・色・栄養・衛生状態)のまま、長期保存するために凍結した食品のこと」。
ご飯や野菜を家庭で凍らせるホームフリージングとは全く別物で、下記の条件を満たしたものが「冷凍食品」なんです。稀に、「冷凍食品」の表示がないものもあるのでご注意。
1. 前処理済み
2. 急速凍結 収穫・作ってから30分以内に-30℃から-40℃で凍結。細胞の破壊が少ない。
3. 適切な包装
4. -18℃以下で保管 -18℃以下は、菌が動いたり増えたりせず、食中毒の恐れがない温度。
また、信頼の目安になるもとして、日本冷凍食品協会が、高度な品質と衛生管理体制で作っていることを証明する「認定証マーク」があります。認定証があるものは、輸入品であっても、厳しいチェックをくぐり抜けたものなので安全なんだそうです。購入の際、こちらを確認できたら、さらに安心できますね。
一番のおすすめポイント
一番栄養価の高い季節に採って急速凍結した冷凍野菜は、採れたてのビタミンを含んでいます。(未開封なら1年は保持。開封後は3ヵ月以内に使い切るのがベター)なので、季節によっては生よりもはるかに栄養価が高いのです。
そして、冷凍食品を使えば調理時間が短縮できることは言うまでもありません。「『手抜き』ではなく、『手間抜き』でバランスのいい食事ができちゃうんです。その分、1品プラスするとか、お子さまの相手をしてあげるとか、時間を有効に使ってくださいね」と三浦さん。
冷凍のカットほうれんそうを使って離乳食♪
滝村雅晴さんが教えてくれた離乳食アイデアをご紹介します。
まず、カットほうれんそうは包装に記載の通りに解凍します。ゆでる場合は、ビタミンが湯の中に流れ出てしまうので、熱湯でサッと!が鉄則。その後は、各月齢の調理法をご覧ください。
離乳食初期(5〜6ヵ月頃)▶︎ 【ほうれんそうのとろとろ】みじん切りにしてから、すり鉢やブレンダーですりつぶし、だし汁大さじ1を加える。
離乳食中期(7〜8ヵ月頃)► 【ほうれんそうのミルク煮】みじん切り大さじ1に、溶いた粉ミルクか豆乳大さじ1を加えてミルク煮に。
離乳食後期(9〜11ヵ月頃)► 【ほうれんそうかぼちゃ和え】粗みじん切り大さじ1と、冷凍かぼちゃを解凍しマッシュしたもの大さじ1とを混ぜ合わせ、だし汁大さじ1を加える。
離乳食完了期(1歳〜1歳半)► 【ほうれんそうのごま和え】1㎝に刻んだほうれんそう大さじ2に、すりごま少々、しょうゆ少々、だし汁小さじ1を加える。
❋だし汁は、昆布を一晩水につけておくか、ひと煮立させて作るのがおすすめ。
「赤ちゃんのからだにいいものは、もちろん大人にもいい。いずれも、大人の副菜としても使えますよ!」と滝村さん。
さらに! 余った解凍ほうれんそうを使った大人向け簡単レシピ
離乳食作りのために解凍したほうれんそう、残った分は、こんなふうに活用できますよ♪
「ほうれんそうと豚の他人丼」 2〜3人分 所要時間:25分
材料:豚ももうす切り肉100g、油揚げ2枚、玉ねぎ1/4個
❋[水200ml・だし昆布1枚・かつお節少々・みりん大さじ2・酒大さじ2・甜菜糖(砂糖)大さじ2]
①❋と具材を全て鍋に入れ、火にかけて煮込み、しょうゆを大さじ3〜4加える。
②解凍したほうれんそうを乗せてさっと混ぜる。
③火を弱めて溶き卵をまわし入れたらできあがり。
いかがでしたか?
冷凍食品は安全でないどころか、衛生的に最も安全な食品だということがおわかりいただけたかと思います。時間がない時には無理せず、冷食の力を借りてお料理を楽しんでくださいね。
◼︎ゲスト
(一社)日本冷凍食品協会広報部長。また消費生活コンサルタントとして、全国各地で講演。生活者の視点、働くママの経験を説きながら数々のメディアに出演。「冷凍食品は手抜きではなく手間抜き」を広め、育児中のママ、パパに罪悪感なく有効な時間を使える食材であることを知らせたい! と奮闘中。
料理研究家。株式会社ビストロパパ代表取締役。
料理を通して、家族の食育・共食と健康作り、ワークライフバランスやウェルビーイングを推進する料理研究家。NHK「あさイチ」「きょうの料理」、日テレ「3分クッキング」等出演。農林水産省食育推進会議専門委員を10年間歴任。
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