日本は1人あたりのプラスチックごみの発生量が世界第2位
包装容器から家庭用品、電気製品など、幅広く使われているプラスチック。
2018年の国連環境計画(UNEP)の報告書によれば、日本はプラスチックごみの発生量が国民1人あたりに換算すると約32キロで、アメリカについで2番目に多くなっています。
日本では、プラスチックごみは以下の3通りの方法でリサイクルされています。
①マテリアルリサイクル…廃プラスチックをプラスチック原料としてプラスチック製品に再生
②ケミカルリサイクル…廃プラスチックを化学的に分解するなどして、化学原料に再生
③サーマルリサイクル(熱回収)…廃プラスチックを焼却して熱エネルギーを回収したり固形燃料にしたりする
2013年の環境省の資料によると、年間940万トンの廃プラスチックのうち、本来の意味のリサイクルといえるマテリアルリサイクルとケミカルリサイクルに回るのは25%で、サーマルリサイクルが57%を占めています。
また、日本はこれまでペットボトルなどの廃プラスチックの処理を中国に依存していました。しかし、汚れている廃プラスチックの洗浄で環境が悪化したため、2018年、中国が輸入を全面的に禁止。その結果、行き場をなくした廃プラスチックが国内に滞留して問題になっています。
レジ袋だけでなく、プラスチック全体の削減を
プラスチックごみを減らすために、すでに多くの国で使い捨てポリ袋が課金されたり、全面的に使用禁止されたりしています。
日本でも、スーパーやコンビニエンスストアなどのレジ袋について、2020年に有料化が義務付けられる予定です。
ベビカムリサーチで行ったアンケートで「スーパー、コンビニなどのレジ袋が有料になることについて、どう思いますか?」と聞いたところ、過半数の人が「賛成」という結果になりました。
※ベビカムリサーチ調べ 2019年6月実施
レジ袋については、「できる限るマイバックを使っているが、スーパーのレジ袋がなくなると、子どもの園用のゴミ袋を買うので、使う枚数は結局変わらない」(ぬにさん)、「今となってはできないことだと思いますが、一昔前のように、豆腐やしょうゆなどを買うときに、自分の家から容器を持っていくようなスタイルに戻れたらと思うことがよくあります」(すーさん)など、さまざまな意見が寄せられました。
レジ袋がプラスチックごみに占める割合は1割以下なので、そのほかのプラスチック製品の使用も減らしていく努力を続ける必要があります。
アンケートでは、そのほかにプラスチックごみについて、ふだんの生活で行なっていることや工夫していることもお聞きしています。
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リサーチVOL.228 プラスチックごみを減らすために何かしていますか?