ベビカムニュースベビカムニュース

検索
ベビカムトップ
>
ニュース
> 過去最多のインフル患者数。新薬ゾフルーザは誰でも飲める?

過去最多のインフル患者数。新薬ゾフルーザは誰でも飲める?

今年の冬は、インフルエンザが猛威を振るっています。新しい治療薬として昨年ゾフルーザが発売されましたが、妊婦さんや乳児は服用できるのでしょうか?

2019-02-06更新

※写真はイメージです

報道資料で見るインフルエンザの最新情報

現在、すべての都道府県でインフルエンザ患者数が警報レベルを超えています(国立感染症研究所/ インフルエンザ流行レベルマップ 第4週 2/1更新より)。

厚生労働省の発表によると、2019年第4週(1月21日から1月27日まで)定点当たり報告数は57.09(患者報告数283,388)。前週の定点当たり報告数53.91より増加し、1999年の集計開始以降最多となりました。

定点当たりの報告数とは、「一週間に一つの定点からどのくらい患者の報告があったかを表す数値(患者数/定点医療機関数)」です。例えば、7つの定点医療機関からインフルエンザ患者70人の報告があった場合、定点当たりの報告数は「10」となります。インフルエンザの場合、10を超えると流行発生注意報、30を超えると流行発生警報に。10未満になれば警報レベルは終息したことを意味します。

▼都道府県別にみると…
インフルエンザ定点当たり報告数を都道府県別にみてみましょう。
埼玉県(84.09)
新潟県(77.70)
千葉県(73.00)
宮城県(69.81)
神奈川県(67.94)
流行発生警報は30なので、いかにインフルエンザにかかった人が多いかがわかります。
また、2018年12月24日から2019年1月27日の5週間では、インフルエンザ患者のほとんどがA型でしたが、今後B型の流行が予想されます。A型の内訳は、2009年に新型インフルエンザとして大流行した「AH1pdm09」と「A香港型」と呼ばれる「AH3亜型」がほぼ半々となっています。

▼年齢別にみると…
年齢別にみてみましょう。
0~4歳が約26.9万人
5~9歳が約41.1万人
10~14歳が約29.0万人
入院患者の報告もあり、年齢別では0歳は122例、1~9歳は608例、10歳代は108例となっています。

新薬ゾフルーザについて

インフルエンザ治療薬としては、これまでタミフル・リレンザ・イナビルなどがありました。昨年新しく出た「ゾフルーザ」は、1回の服用で済むというメリットがある反面、「耐性ウイルスが出やすい」という報告があり、医療関係者の間では服用に関して慎重な意見もあります。

妊婦さんや授乳中のママもゾフルーザは服用できますが、メリットとデメリットがありますので、医師とよく相談してくださいね(授乳中の場合は、授乳ができなくなります)。

また、ゾフルーザはまだ乳児には適用されていません。

合わせて読みたい
■国立感染症研究所
インフルエンザ流行レベルマップ
■ウィメンズ・メディカ
インフルエンザ
powerd by babycome