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秋の交通安全運動中に確認!夕暮れの安全対策&チャイルドシート使用法

今年も「秋の全国交通安全運動」がスタートしました。期間は2019年9月21日(土)〜30日(月)の10日間。運動重点として記載された5つの項目の中から、ここでは特に子どもがいる家庭で注意したい、夕暮れの安全対策&チャイルドシート使用法について注意すべきポイントを紹介します。

2019-09-25更新

チャイルドシートの使用法

「秋の全国交通安全運動」の目的とは?

交通安全運動は毎年、春・秋に10日間ずつ実施されています。入園・入学シーズンにあたる春は子どもや保護者の安全意識を高めるため、日没時間が早まる秋は夕暮れ時・夜間の安全な通行を呼びかけるため、とそれぞれ違った目的のもとで実施されています。

今回実施されている「秋の全国交通安全運動」は、2019年9月21日(土)〜30日(月)の10日間。内閣府が発表した「令和元年秋の全国交通安全運動推進要綱」によると、今回の交通安全運動の運動重点は以下の5つです。

1.子どもと高齢者の安全な通行の確保
2.高齢運転者の交通事故防止
3.夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止
4.すべての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
5.飲酒運転の根絶

この中で、子どもがいる家庭で特に注意したいのが、1・3・5の3点です。

秋は夕暮れ時の自動車×歩行者の事故が多い季節!

「1.子どもと高齢者の安全な通行の確保」という点では、日頃からパパママが安全に道路を通行するルールを子どもに教育することが何より大切です。その上で、特に秋・冬に注意したいのが「3.夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止」です。

警視庁が発表している「時間帯別の死亡事故の発生件数(平成25年〜29年)」のデータを見ると、死亡事故は17時台・18時台・19時台の3つの時間帯に多く起きていることがわかります。この時間帯は日没前後1時間にあたり「薄暮時間帯」と呼ばれます。

「月別の死亡事故件数【薄暮時間帯】(平成25年~平成29年)」によると、特に10月〜12月にかけて、薄暮時間帯の死亡事故が多く発生しています。これは、日没が日ごとに早くなり、自動車の運転者からの視界が急激に悪くなるため。事故の種類別に見ると、昼間は自動車×自動車の事故が多いのに対して、薄暮時間帯や夜間は自動車×歩行者の事故が多いのが特徴です。

夕暮れ時の安全対策:横断歩道を渡る、反射材を身につける

歩行者の死亡事故が起こる状況として特に多いのが「横断歩道以外の横断」です。車がいないからと、横断歩道以外の場所を渡るのは危険です。横断歩道が近くにあるところでは、信号を守って、安全に横断歩道を利用するようにしましょう。また、進行中や停車中の自動車の直前・直後を通るのも危険です。

子どもたちには「歩くときの約束」として、以下のようなポイントを伝えておきましょう(参考:警視庁「なくそう子どもの交通事故)。

1.道路を渡るときは横断歩道を渡りましょう。
2.信号が赤の時はとまり、青の時は右と左をよく見て、車が来ていないかを確かめてから渡りましょう。
3.道路を横断中も、右と左をよく見て、車が来ていないかを確かめましょう。
4.道路や車のそばでは、絶対に遊ばないようにしましょう。
5.道路には飛び出さないようにしましょう。

また、夕暮れ時の交通事故に巻き込まれないために、ドライバーから見えやすくする工夫も大切です。明るい色の服装にする、反射材を身につけるなどを心がけましょう。反射材は、シールやキーホルダーなど、さまざまなタイプがあるので、幼稚園・保育園の登園バッグにつけておくと安心です。最近は反射材がついた靴や上着も販売されています。

道路横断に関する交通ルールを守り、外出時は明るい服装や反射材・ライトを活用して、夕暮れ時の交通事故を予防しましょう!

6歳以下の子どもはチャイルドシートの使用が必要です

あわせて注意したいのが、「4.すべての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底」です。日本では、6歳未満の子どもを自動車に載せる場合、チャイルドシートの使用が義務付けられています。チャイルドシート不使用者の致死率は適正使用者の約13.4倍というデータもあり、交通事故から子どもの命を守るためにチャイルドシートは欠かせないアイテムと言えます。

しかし、警察庁と一般社団法人日本自動車連盟(JAF)が合同で実施したチャイルドシート使用状況の全国調査(実施期間:2019年6月1日〜16日)の結果を見ると、チャイルドシート使用率の全国平均は70.5%と、使用率は7割に留まっているようです。

6歳未満の子どもをチャイルドシートに乗せていなかった場合は、「幼児用補助装置使用義務違反」として、運転者に違反点数1点の罰則が科されます。もしまだチャイルドシートを購入していないというパパママがいたら、お子さんの命を守るためにも、ぜひ早めの購入を検討ください。

正しい使い方ができている人が半数以下…!? 取扱説明書の再確認を

また、取り付けられたチャイルドシートのうち、適切な取付けができていた割合は47.6%、チャイルドシートを使用していた幼児のうち、幼児を適切に着座させていた割合は42.2%と、チャイルドシートを正しく装着できていないケースも多いようです。

チャイルドシートを使用していても、取付け方が不十分であったり、正しく座らせなかった場合には、子どもがチャイルドシートから飛び出してしまうなど、本来の機能が発揮できないケースも…。取扱説明書などでチャイルドシートの付け方を確認しておくことが大切です。

▼正しいチャイルドシートの使い方のポイント
・子どもの体格に合い、座席に確実に固定できるチャイルドシートを選ぶ
・助手席用のエアバッグを備えている自動車の場合には、なるべく後部座席でチャイルドシートを使用する。やむを得ず助手席で使用するときは、座席をできるだけ後ろまで下げ、必ず前向きに固定する
・チャイルドシートは座席に確実に固定する

チャイルドシートの間違った取り付け方で一番多いのが、シートベルトの締め付け不足とのこと。シートベルトにたるみが出ないよう、チャイルドシートに体重をかけて座面を押さえつけながら取り付ける、取り付けた後に前後左右に揺すって確かめるなど、注意しましょう。

今回紹介した夕暮れ時の安全対策&シートベルトの着用方法のほかにも、自転車に幼児を乗せる際のヘルメット着用・幼児用座席のシートベルト着用・早めのライト点灯・傘差しやイヤホン使用の禁止など、子どもの安全を守るために知っておきたい交通マナーはいっぱい!

1人1人が交通ルールを守り、相手に対する「思いやり・ゆずり合い」の気持ちを持つことで、交通事故は未然に防ぐことができます。「秋の全国交通安全運動」を機に、今一度親子で安全対策を見直してみてくださいね。

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■政府広報オンライン
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■警視庁
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