すぐにすること
・助けを呼び、救急車やAED(自動体外式除細動器)の手配をします。同時に意識・呼吸・反応があるかどうかを確認します。
・呼吸がなければすぐに胸骨圧迫(「胸骨圧迫を行う」)を行い、人工呼吸の準備ができれば気道を確保(「呼吸の有無を見分ける」)し、人工呼吸(「人工呼吸を行う」)もいっしょにします。反応の有無は、呼吸、せき、胸の動きなどで判断します。

人工呼吸は、子どもが小さければ、鼻と口をいっしょにおおってします。
人工呼吸中に水を吐いたら、気管に入らないように顔を横に向けます。また、口の中に吐いたものがつまっていることもあります。誤嚥の原因にならないように気をつけます。

水といっしょに吐瀉物がでてきた場合、口を開いて指でかきだします。
・意識があれば、体をあたたかくして救急車がくるのを待ちます。

どんな場合も保温が大切です。できればぬれた衣服を脱がせて体をふき、毛布などで全身をくるみ、体が冷えないようにします。
助け上げられた直後は意識があっても、その後急変することもあります。自発呼吸がきちんと続いているかを見守りながら、医療機関を受診します。
また、精神的ショックをやわらげるように、やさしく対応しましょう。
乳幼児の場合
引き上げたら大声で泣いた

乳幼児の場合、水から引き上げて大声で泣いたら、命には別状ないという証拠、ひと安心です。すぐに着替えさせ、体をあたたかくします。
人工呼吸がうまくいかないとき
人工呼吸がうまくいかないと、おなかが水ではっているからだと思いがちですが、それはちがいます。気道確保が正しくできていない場合が多いので頭や首の位置を確かめること(「呼吸の有無を見分ける」)。
空気がうまく肺に入らないで食道にまわってしまうと、おなかがはってしまうのです。
ここに注意!
★溺れた場合は、心停止があっても回復することが多いので、積極的に蘇生を試みることが大事です。ふつうの心停止は5分で脳にダメージがありますが、低温で溺れた場合は30分ぐらいでもだいじょうぶなことが多いのです。
気道確保をしても自発呼吸がない場合、あきらめずに胸骨圧迫と人工呼吸を行います(「人工呼吸を行う」)。
★救命処置が先ですから、飲んだ水を吐かせることに気をとられないことが大事です。
★泳いで救助する場合、最低でも靴は脱いで。日ごろから、着衣のままの水泳も経験しておくと役立ちます。
★事故後なんでもないようでも、かならず受診しましょう。あとで肺炎を起こしたりすることもあります。
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。