ホームドクターをみつけるポイント(ほーむどくたーをみつけるぽいんと)

①近所で評判がよい

　評判がよいというのは、よい医師を見分ける一般的な基準です。診察を受けた数人の意見を聞いてみましょう。ただ、平均点がよくてもその人にとってよい医師とはかぎりません。自分の目で確かめて判断することが大切です。

②家の近くにある

　近ければ近いほど理想的です。車でなら30分以内で選ぶべきでしょう。通院に時間がかかると、年齢が低い子ほど負担がかかります。いざというときにも、近くだと安心です。

③小児科の専門医である

　子どもの病気は、やはり専門の小児科医がいちばん適切です。専門外だと、まぎらわしい病気などの場合に見落としがあったり、また、古い知識で対処せざるをえないことがあります。
　近くに小児科がないときは、内科のほかに小児科の看板をだしている病院がいいでしょう。開業医の看板には、自分の専門が最初に書いてあります。「小児科・内科」と書いてあれば、専門は小児科、「内科・小児科」とあれば、専門は内科と考えていいでしょう。

④総合病院より開業医

　近くに総合病院があれば、そこの小児科でもかまいませんが、大きい病院では、診察までの待ち時間が長くなります。これでは、子どもが疲れて負担が大きくなります。また、軽いかぜで受診して、重い感染症をもらって帰るということもよくあることです。
　開業医のほうが診療時間も融通がきき、新患が少ないぶん、話もじっくり聞いてもらえます。まず、近くの開業医で治療を受け、病気が重かったり、検査が必要なときは、その医師の紹介で大きな病院へいくのがよいでしょう。

⑤医師との相性がよい

　評判がよい医師でも、いやな気分や、不信感をもつようでは、よい治療につながりません。気持ちが通じて、話すと元気のでる医師を選ぶことです。

⑥質問にていねいに答えてくれる

　病名を告げるだけでなく、病気の原因や症状、治療方針をていねいに説明して、家庭でのケアまで的確に指示してくれるようなら安心です。また患者の質問に対してもわかりやすく答えてくれることも大切なポイントです。

⑦研究熱心で勉強をしている

　研究熱心で常に新しい情報をもっている医師は、薬を山のように処方したり、むやみに注射をしないものです。そして、治療に熱心で、病気についても親が納得いくように説明してくれるものです。また、自分の手に負えないと判断したら、すぐ専門医を紹介してくれる医師は良心的です。