2歳~3歳のころ(にさいからさんさいのころ)

体と心の発達


★子どもらしいスマートな体型に


 身長の伸びが目立つわりに体重の増加はスローペースになってきます。活発に運動するうえ、足が長くなるので、体型もややスマートになり、赤ちゃんぽい体型から卒業していきます。
 両足をそろえてピョンピョンとんだり、ちょっと高いところからとびおりたり、すべり台遊びもできるようになり、運動量も運動能力も飛躍的に高まります。

★歯が生えそろう


 2歳半ごろになると、歯が上下10本ずつ生えそろいます。
 乳歯のむし歯は永久歯にも影響を与えますから、むし歯にならないように注意しましょう。歯ブラシを使って歯みがきの習慣をつけることが大切です。
 はじめはきれいにみがけないので、お母さんが手伝ってあげます。
 むし歯予防には、食事やおやつの時間を3時間以上あけるとか、食後のうがいや、湯ざましを飲むだけでもそれなりの効果があります。(「歯の健康づくり」)

★気分屋で反抗的、小さな帝王


 自己主張がだんだん強くなり、お母さんを手こずらせます。まだ自己中心的で独占欲が強く、自分のものを、友だちに貸すことをいやがったり、ほかの子のおもちゃを取り上げたりすることもあります。
 感情や情緒の動きもはげしく、やや気分屋で、急に甘えたり、反抗したり、わがままになったり、ほめられて得意になったりとコロコロ変わりますが、これは自我が急速に発達している証拠ですから、ゆったりかまえて見守りましょう。

日常のケア


★食事は家族みんなで楽しく


 食事は、明るく楽しい雰囲気づくりが大切です。テレビを見るのは食事のあとにして、家族みんなで楽しく会話しながら食べましょう。
 この時期はむら食いや偏食、遊び食べが多くなりますが、食べないからとむりじいは禁物。おなかをすかせてなんでもおいしく食べられるよう、外で体を十分に使った遊びをさせましょう。

★積極的に友だちづくりを


 2歳児は独占欲が強く、まだ相手の立場に立ってものを考えることはできません。友だちと遊びたい気持ちはおおいにあるのですが、いざ遊ぶと、おもちゃの取り合いになったり、けんかになったりと、なかなか仲よく遊ぶところまでいきません。それでも、公園などに連れていって積極的に友だちづくりをしましょう。けんかになっても、親がすぐ止めるのではなく、子どもどうしでできるだけ解決させます。けんかをしながら自然に子どもは人とのコミュニケーションのとり方を身につけていきます。

★排泄のしつけはあせらないで


 子どもが自分の意思で、排泄をコントロールできるようになるのは2歳前後。この時期になると、ほとんどの子は、昼間の排尿、排便を教えるようになり、おむつもとれますが、遊びに夢中になっていたりすると、失敗することがあります。そんなときはあまりしかったりせず、手早く片づけてあげることが大切です。夜のおしっこはまだ多くの子が失敗します。排泄のしつけで大事なのは、神経質になりすぎないこと。ほめたり励ましたりしながら、おおらかな気持ちですすめましょう。

★衣服の脱ぎ着のしつけを


 衣服を脱いだり着たりは、自分でやりたがりますから、むずかしいところだけ、手助けしてあげましょう。2歳になればスナップは自分でかけられます。ボタンは大きく、シャツやセーターもすこし大きめにして首や手がでやすいものにします。
表「生活習慣の発達のめやす①」
表「生活習慣の発達のめやす②」
表「幼児食のすすめ方」
表「1日の食事量のめやす」

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