鼻出血(びしゅっけつ)

どんな病気?


かぜなどで鼻粘膜が充血しているときや、アレルギー性鼻炎のときに鼻をこすったりすることで起こります。

症状


鼻をかんだり、鼻の穴をいじったりすることで鼻から出血します。睡眠中に無意識に鼻をさわり、出血することも多くあります。一度鼻出血があると鼻の中にかさぶたができ、いったんはおさまっても、かさぶたがはがれ、出血をくり返すことがあります。

原因


左右の鼻の穴を仕切っている鼻中隔の鼻の入り口に近い粘膜は、血管が多い場所です(キーゼルバッハ部位)。子どもの鼻出血の大部分は、この部位からの出血です。
 かぜをひいて鼻の粘膜が充血しているときに、強く鼻をかんだり、さわったりすることで、粘膜に傷がつくことが直接の原因となります。
 また、血友病(「血友病」)や白血病(「白血病」)など、血液の病気でも鼻出血が起こりますが、この場合は止血が非常にむずかしいことがあります。

治療


鼻血がでたら、体を起こして、鼻翼を両側からつまみ、鼻血が止まるのを待ちます。これで止まらないときは、鼻の穴に脱脂綿をつめて止血します。よく、鼻翼の上のほうをつまんで受診するお母さんがいますが、つまむのは鼻翼の鼻の入り口に近い部分です。
 止血のときの注意は、出血が起きたら子どもを寝かせないことです。寝かせてしまうと血液を飲み込んでしまうため、出血量がわからなくなったり、血液を飲み込んで、嘔吐することがあります。
 また、ティッシュペーパーを鼻につめると、取り出すときに鼻の穴の中に残ってしまうことがあります。できれば丸めた脱脂綿がよいでしょう。
 これで止血できないときには、病院で血管収縮剤を含ませたガーゼを鼻につめます。これでも止血ができないときは、硝酸銀や電気で患部を凝固します。鼻出血をくり返すときは、抗生物質入り軟膏を塗るのが有効です。

家庭でのケア


鼻出血を起こしたら、あわてないで正しい方法で止血(「鼻血の応急手当て」)をして、止まればそのままようすをみます。20~30分たっても止まらないようなら、すみやかに受診します。
図「鼻出血の止血法」
脱脂綿を丸めて鼻につめ、両方の鼻の穴を指でつまんで止血します。かならずすわらせて行います。
図「キーゼルバッハ部位(鼻中隔の動脈)」

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