オスグッド・シュラッター病(おすぐっどしゅらったーびょう)

どんな病気?


過激なスポーツにより、膝のお皿の下にある脛骨粗面が炎症を起こしてはれ、突出する病気です。

症状


膝の下の突き出た部分がはれ、スポーツや階段の上り下りなどの動作をすると膝が痛みます。正座をしようとすると突出部分が圧迫され、はげしく痛むことがあります。うつ伏せになって、膝を曲げようとすると、痛みのためにおしりがもち上がります。

原因


脛骨の先端の粗面にある骨の成長をうながす骨端線が、運動をするときに膝蓋靭帯に引っぱられ、これがくり返されることによって炎症が起きます。子どもの場合は、骨と筋肉、腱の発育が同時に起こらないので、アンバランスな状態にあります。そのため、脛骨粗面に負担がかかりやすいということも関係しています。

治療


症状が軽いうちは、膝を使うスポーツを中止し、太ももの筋肉をきたえたり、腱を伸ばす運動をして筋肉をほぐしてやると、自然に治ります。
 痛みが強いときは、スポーツを2~3か月休み、消炎鎮痛剤を塗って痛みをやわらげ、オスグッドバンドという特別な器具で膝の靭帯を固定します。
 骨の成長が止まる青年期になっても痛みがとれなかったり、膝蓋靭帯内に骨片があるようなときは、手術をすることもあります。

予防


練習のあと、膝を冷やして疲労を除きます。底の厚いくつを使用すると、膝への衝撃がやわらぎます。
図「オスグッド・シュラッター病」
グラフ「おもなスポーツ外傷・障害の頻度」

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