性腺機能低下症(せいせんきのうていかしょう)

どんな病気?


精巣や卵巣などの性腺機能不全により、性ホルモンが正常に分泌されず二次性徴が現れない病気です。

症状


男女とも二次性徴が遅れ、低身長の傾向がみられます。精子や卵子をつくる機能と、性ホルモン分泌機能の両方がはたらかなくなるためです。
 男児の場合はミクロペニスになることもあります。ペニスの長さの年齢別基準はありませんが、乳幼児で2.5cm以下、思春期直前の時点で、引っぱった長さが4cm以下は疑いがあります。

原因


性染色体異常(「染色体の病気」)で性腺自体が機能せず、性ホルモンが分泌されない場合と、下垂体から分泌される性腺刺激ホルモンが不足して起こる場合の、2つの原因が考えられます。

治療


性腺自体に異常がある場合は、男女とも性ホルモン剤を使って二次性徴を起こさせますが、精子や卵子をつくることはできません。またミクロペニスの場合は、男性ホルモン剤(デポ型テストステロン)を筋肉注射します。
 性腺刺激ホルモンが不足している場合は、子どもをつくる能力を得るために、性腺刺激ホルモン剤を注射します。

家庭でのケア


ミクロペニスで治療が必要な男児は250人に1人といわれます。しかし包茎や肥満で小さく見える場合もあります。心配なときは専門医へ。

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