腸回転異常(ちょうかいてんいじょう)

どんな病気?


胎生期に腸が正しく回転しないで、正常な配置でないまま停止し、十二指腸閉鎖や腸軸捻転が起こる病気です。

症状


十二指腸閉鎖があると、胆汁を含んだ嘔吐がみられ、上腹部がふくらみます。腸軸捻転を起こすと、腸管の一部が壊死して腹部全体がふくれ、血便がでたり、脱水症状や発熱、ショック症状が現れます。新生時期から乳児期に多く発症しますが、ときに年長児にみられることもあります。

原因


腸管は胎生4週では、体の中央に直線状にありますが、やがて270度回転して、十二指腸や大腸は正常な位置で後腹膜に固定されます。この回転が不完全なままに停止して腸回転異常を生じます。男児に多くみられます。

治療


診断がつけば外科手術をします。十二指腸の圧迫やゆがみを治してから腸管固定術を行います。腸軸捻転のため腸管が壊死していれば切除します。

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