消化器の病気(しょうかきのびょうき)

子どもの消化器は形態も機能も発達途上


 食べ物は口に入ったあと、食道、胃、小腸(十二指腸・空腸・回腸)、大腸をとおるときに、消化液と混ぜられ、消化・吸収され、最終的に便となって、肛門より排泄されます。この食べ物のとおり道を消化管といいます。
 この消化管で吸収される栄養分から、体に必要なさまざまな物質を合成したり、体でできた老廃物を代謝・解毒し、さらに消化液の1つである胆汁をつくる肝臓、胆汁をたくわえておく胆嚢、これもまた消化液の1つである膵液をつくる膵臓などを加えた全体を、消化器といいます。
 生まれたばかりの赤ちゃんは、母乳または粉ミルクを飲んで育ちます。そして成長・発育をするなかで、離乳食をとるようになり、やがて大人と同じようなものを食べることができるようになります。
 このことから、子どもの消化器は、形態や機能の面で、発達途上といえるでしょう。子どもの消化器の病気には、このような発達段階に特有なものもあります。

体重が増加しており、きげんがよければ、まず心配はない


 生後3~4か月までの赤ちゃんは、きげんがよくても、母乳やミルクを飲んだあとでだらだらと少量吐くことがあります。これは生理的溢乳といって心配のないものです。
 また、新生児期の赤ちゃんの便はやわらかく回数も多いのがふつうです。さらに人工栄養児にくらべると母乳栄養児のほうが便はやわらかくなります。きげんがよく、お乳の飲みもよいなら便の心配はいりません。
 ただし、吐いたり、下痢が強かったり、おなかを痛がったり、血便がみられるときは早めに診察を受けましょう。
図「消化器系器官の位置」

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