●ピルの種類
ピルとは経口避妊薬のことで、エストロゲン(女性ホルモン)の含有量により、低用量、中用量、高用量があります。現在では、ピルの副作用である血栓症や、吐き気・嘔吐などの消化器症状が少ない低用量ピルが勧められています。
ピルはホルモン含有量の配合別に、すべて一定タイプの一相性、ホルモン量が2段階に変化する二相性、3段階に変化する三相性があります。
また、錠剤の数により、21日間服用して7日休む21錠タイプ(避妊と感染予防を考えたセーフティ・セックスの「ピル」)、21日間服用して7日間偽薬を飲む28錠タイプがあります。
それぞれにメリットとデメリットがあるので、医師と相談しながら、自分に合ったものを選びましょう。
服用開始日も、月経第1日めから飲む「デイワン・スタート」と、月経開始後の最初の日曜日から飲む「サンデー・スタート」のどちらかを選べます。
●ピルの副効用
ピルには避妊以外にも、月経痛や月経過多などの月経困難症の解消、月経前のイライラなどの月経前緊張症の解消、子宮内膜症、卵巣がん、更年期障害の予防・改善など、さまざまな効用があることが知られています。
避妊以外の目的でピルを服用している人もたくさんいます。
●ピルを飲むときの注意
ピルは、だれにでも処方されるわけではありません。35歳以上の喫煙者や、静脈血栓症にかかったことがある人などは、ピルの副作用である血栓症のリスクが高まる可能性があるため、ピルを飲むことができません。そのほか、授乳中の人や、ひどい片頭痛がある人、また、重症の高血圧症の人もピルの服用は避けます。
服用を希望する場合は、医師に相談してみましょう。
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。