Q)食事を減らしているのにやせないわけは?
A)まず、食事の記録をつけてみましょう。朝起きたときから就寝まで、飲食したものすべてを書き出してみます。自分では減食していると思っていても、ちょっとつまんだお菓子など、意外にカロリーオーバーしている場合があります。
また、やせられない理由として運動不足も考えられます。適度な運動は代謝を高め、筋肉量を維持するので、やせやすいからだづくりに欠かせません。毎日の行動をふり返ってみましょう。
Q)エアロビクスなどのはげしい運動はやせる?
A)脂肪が燃えるには、運動をはじめてから20~30分かかります。また、脂肪の燃焼には、酸素をたくさん取り入れることが必要です。ですから、動きのはげしい運動では、脂肪が燃焼するまでに疲れてしまい、しかも酸素の消費量より二酸化炭素の産出量が上がるので、脂肪の燃焼にはあまり効果的ではありません。
心拍数が適度に上がる(ニコニコしながら運動できる)程度の軽いエアロビクス、早足のウォーキング、ゆっくりしたスイミングなどを20~30分行うほうが効果的です。
Q)おなか、太ももなどの部分やせはできる?
A)おなかや太ももなど、やせたい部分だけ脂肪が落ちるのは理想ですが、現実には無理でしょう。ダイエットをすると、よく「胸からやせる」ともいわれますが、これは俗説で、やせる順序はありません。
二の腕、おなか、太ももなど、気になる部分を引き締めるには、筋肉トレーニングで筋肉という「自然のガードル」をつくるしかありません。
Q)やせ薬でほんとうにやせられるの?
A)やせ薬として市販されているサプリメントには、食べてしまった油脂や糖質の吸収を阻害する成分や、排便を促す緩下剤などの成分が含まれているものが多くあります。飲みつづければ、それなりの効果はあるかもしれませんが、あまり健康的とはいえないでしょう。
現代のダイエットは、摂取量を減らすだけでなく、エネルギーの消費量をふやしてやせようという積極的な考え方で行うように変わってきています。それにともなって、ダイエット・サプリメントも代謝を高めるものがふえています。しかし、基本はあくまでも食生活の見直し・運動と考えてください。
Q)飲み会などのつきあいはタブーですか?
A)パーティーや宴会などのつきあいは、生活のなかのうるおいです。ダイエットは長くつづけていくものですから、いっさい禁止するのではなく、じょうずにつきあっていくことを考えましょう。
飲み会といっても飲食をひかえめにできればいいのですが、それでは場がしらけてしまうことがあります。ハメをはずしすぎてドカ食いするのでなければ、その場を楽しみましょう。
ただし、飲み会の前後でエネルギー量の調整をします。夜に集まりがある場合、朝と昼は油分の少ないあっさりした食事にします。昼の集まりの場合、朝は牛乳コップ1杯程度、夜は野菜のおかずを食べる程度にします。飲み会のために前後の食事を抜くのは、食生活の乱れにつながるので避けましょう。
また、調整は食事だけでなく、食べすぎたあとの2~3日は積極的にからだを動かすなど、運動量をふやすことも考えましょう。
Q)仕事柄、夕食の時間が遅いのですがやせられる?
A)夜遅い食事は代謝が下がっているときに食べるので、肥満のもとといえます。でも、ライフスタイルは人によってさまざまなので、だれもが理想どおりに生活できるわけではありません。
夕食が遅い場合は、野菜を中心に、量を少なめ、油をひかえめのメニューを考え、なるべく就寝2時間前までに食べ終わるようにしましょう。そのぶん、朝と昼をしっかりとれば、ダイエットは十分可能です。昼と夜の間隔があきすぎて空腹感が強いときは、牛乳をコップ1杯程度飲んでおいたほうが、夜のドカ食い防止に役立ちます。
なお、仕事柄、生活が昼夜逆転していたり、ずれているという人もいます。しかし、その人なりに毎日規則正しい食生活を送っていれば、ダイエットは可能です。
Q)両親が太っているのですが、肥満は遺伝するの?
A)肥満遺伝子の研究はすすんでおり、最近では「β3アドレナリン受容体遺伝子」を持っていると、エネルギーが燃焼しにくく、内臓脂肪がたまりやすいということがわかっています。ただし、この遺伝子を持っている人は、日本人では3人に1人といわれ、肥満遺伝子はほかにも存在することもわかっています。
遺伝子だけで太るのであれば、肥満の人はもっと多いはずです。実際には、肥満は遺伝子だけの問題ではなく、油ものの多い食生活、運動不足など、環境の影響が7割といわれています。
ベビカムは、赤ちゃんが欲しいと思っている人、妊娠している人、子育てをしている人、そしてその家族など、妊娠・出産・育児に関して、少しでも不安や悩みをお持ちの方々のお役に立ちたいと考えています。
本サイトは、妊娠・出産・育児に関して、少しでも皆さまの参考となる情報の提供を目的としています。
掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。