更年期の性行動について考えよう(こうねんきのせいこうどうについてかんがえよう)

第二のセックスライフを楽しむために……


 更年期に入ると、閉経に向けて卵巣機能の低下がすすみ、女性ホルモンの分泌のバランスもくずれるため、性欲が減退する傾向があります。不定愁訴(更年期に気をつけたいからだのトラブル・病気)がつらくてセックスがいやになることもあります。また、「女としての役目は終えた」「やっとセックスから解放された」と思い、更年期をきっかけに、セックスをしなくなる女性もいます。
 その一方で、更年期以降のほうが、若いときのような妊娠への心配がとれて、のびのびとセックスが楽しめるようになったという女性もいます。人によって性に対する考え方がちがいます。夫が主導権を持ち、一方的なセックスをつづけてきた夫婦、性の喜びをふたりで共有してきたカップルなど、それまでのセックスライフのあり方によっても、さまざまな考え方があるでしょう。
 セックスや肌をふれあわせるスキンシップが心と心を結ぶ手段であることは、更年期になっても変わりありません。お互いの心をつなぐ意味でも重要なものです。それまでのセックスに不満があった人も、ひとりで悩まないで、パートナーと話し合う機会をつくることがたいせつです。自分はどんなコミュニケーションをのぞんでいるのかを伝え、男性の気持にも素直に耳を傾けることで心を通わせ、お互いの絆を強くしていくことができるでしょう。

更年期になってもかならず避妊を


 ところで、更年期に入ると、閉経に向けて月経が不順になるため、妊娠のリスクがなくなったと思う人がいます。また、「もう妊娠しないだろう」とパートナーが勝手に思い込み、男性がコンドームをつけることを拒否するケースも少なくありません。しかし、更年期に入り排卵が不順になっても、妊娠する可能性はあります。のぞまない妊娠・中絶の悲劇を生まないためにも、かならず避妊をしてください。

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