香りを使ってリラックス。ストレスも解消（かおりをつかってりらっくすすとれすもかいしょう）

香りを使った療法アロマテラピー

　アロマテラピーとは「アロマ＝香り」「テラピー＝療法」という意味で、もともとは民間療法として、ヨーロッパに古くから伝わってきたもの。ハーブなどの植物からとったエッセンシャルオイル（精油）の持つさまざまな作用が、心とからだにはたらきかける療法です。
　アロマテラピーにはいろいろな方法がありますが、自分でかんたんにできるお勧めはマッサージ。皮膚から浸透したエッセンシャルオイルの芳香成分が、末梢神経から全身を循環する血流にのって作用します。また、吸い込んだ香りが脳の神経にはたらきかけ、心身の状態も整えてくれます。
　効果は鎮静作用から、正反対の活性作用まで、さまざまです。鎮静作用はおもに気持ちを落ち着かせ、ストレスを解消し、眠りを誘う効果もあります。
　一方、活性作用は血行をよくし、体温を上昇させて、沈んだ気持ちをやわらげます。
　イライラしているとき、元気をだしたいときなど、その日の気分によって香りを使い分けましょう。

エッセンシャルオイル、キャリアオイルとは

　エッセンシャルオイルとは、日本語で「精油」といい、一般にハーブと呼ばれる香りのある草・花・樹皮から抽出した純粋な液体です。香水の香りのもとにもなるものです。
　エッセンシャルオイルは抽出法によってとれる量がちがうため、安価なものから高価なものまであります。たとえば、一般に植物全体を使うラベンダーは、花びらだけを使用するバラと比較すると安価です。しかし、エッセンシャルオイルの効果・効能は価格とは関係がなく、安いから効果が弱いというわけではありません。
　キャリアオイルとは植物油のことで、エッセンシャルオイルを体内に安全に運び込む役目をします。エッセンシャルオイルは直接皮膚に塗布できないものが多いので、マッサージをするときは、かならずキャリアオイルと混ぜて使用します。
　キャリアオイルにもいろいろな種類がありますが、マッサージオイルのベースになるものなので、香りの少ないものを選びましょう。
　さらりとした軽いオイルと、のびのよい重いオイルとがあり、一般には軽いオイルはフェイス用に、重いオイルはボディ用に使います。