排卵障害(卵巣の中で卵が育たなかったり、排卵しない)
・原因 性腺刺激ホルモン分泌異常
・不妊になる理由 下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモンと黄体化ホルモンの分泌が悪い。肥満、ダイエット、ストレスでも起こる。
・原因 多嚢胞性卵巣症候群
・不妊になる理由 卵巣の中に小さな卵はたくさんできるが、育たず排卵しにくい。排卵障害の人の20~40%にみられるといわれるトラブルで、一般に月経不順や無月経(続発性無月経)などがみられる。
・原因 高プロラクチン血症
・不妊になる理由 下垂体のホルモンバランスがくずれて、妊娠中や授乳期でもないのにプロラクチン(乳汁分泌ホルモン)が大量に分泌されるホルモン異常。血中にプロラクチンが多くなると、排卵しにくくなる。
・原因 黄体化非破裂卵胞症候群
・不妊になる理由 排卵期になっても卵胞が破れず、卵子が外に出られないために受精できない。排卵していないのに基礎体温は高温期を示す。
卵管障害(卵管がせまい、つまっている、癒着があるなどで受精できなかったり、受精卵が移動できない)
・原因 卵管閉塞
・不妊になる理由 片側だけの卵管がつまる人もいるし、両側がつまる場合もある。性行為でうつるクラミジア感染症によって、卵管炎を起こし、卵管閉塞になるケースも少なくない。
・原因 卵管周囲の癒着
・不妊になる理由 おなかの手術や腹膜炎、子宮内腹膜などで卵管のまわりに癒着があると、卵管が動きにくくなり、採卵ができにくくなる。
・原因 卵管水腫
・不妊になる理由 卵管が細胞感染などで炎症を起こし、炎症がすすんで卵管采が閉塞して水がたまる病気。卵管采がふさがるので、卵子をキャッチして卵管に送り込むことができない。
子宮内膜症
・原因 子宮内膜症
・不妊になる理由 排卵をさまたげたり、卵管をせまくしたりするほか、子宮内膜症によって出る物質が受精に悪影響を与えるという説もある。
子宮頸管の精子通過障害(精子が子宮頸管を通過できない)
・原因 頸管粘液の分泌異常
・不妊になる理由 頸管粘液は排卵が近づくと量や粘りけがふえるが、排卵時期になっても変化がなく分泌量が少ないと、精子が通りにくい。
・原因 抗精子抗体がある
・不妊になる理由 女性の体内で精子と結合する抗体がつくられ、精子の運動を止めたり、受精能力をさまたげる。
子宮の着床障害(受精卵が子宮内膜の中に入り込めず、着床できない)
・原因 子宮筋腫
・不妊になる理由 筋腫ができる場所や大きさによっては受精卵の着床をさまたげたり、卵管を圧迫するなどして、不妊の原因になることがある。
・原因子宮腺筋症
・不妊になる理由 子宮のやわらかい筋肉の中に子宮内膜症ができて、かたく腫れた状態。着床がしにくくなる。
・原因 子宮の形態異常
・不妊になる理由 中隔子宮や双角子宮など子宮の形が異常な場合は、不妊症や流産になりやるういといわれるが、理由はよくわかっていない。
・原因 子宮内膜ポリープ
・不妊になる理由 子宮内膜の一部が増殖して良性の腫瘍になったもの。着床のさまたげになることがある。
・原因 黄体機能不全
・不妊になる理由 黄体ホルモンは子宮内膜の成熟をうながし、受精卵の着床を助ける。その分泌が少なかったり、はたらきが悪いと受精卵が着床できない。
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