注意したい年代
10代、20代。
どんな病気?
妊娠や閉経、出産後の授乳期などの生理的な無月経ではなく、病的な原因によって、それまであった月経が止まってしまうことをいいます。
症状
1度でも月経があった後、90日以上、月経がみられない状態がつづきます。
原因
もっとも多いのは、月経をコントロールする脳の視床下部や下垂体の機能低下です。また、ダイエットやはげしいスポーツのしすぎなども原因となります。
ほかに、高プロラクチン血症(脳下垂体から産出されるプロラクチン(乳汁分泌ホルモン)の血中濃度が高い状態。多くは原因不明ですが、脳腫瘍や一部の精神安定剤や胃腸薬などの副作用によって起こることもあります)、甲状腺や副腎皮質の異常、結核による子宮内膜の炎症や癒着、抗がん剤の副作用、糖尿病などによって続発性無月経が起こることもあります。
治療
基礎体温(基礎体温と妊娠のしくみ)を測定し、状態を確認したうえで、まず黄体ホルモンを注射します。これで月経が起こる場合を「第一度無月経」と呼び、治療として排卵誘発剤を投与します。
黄体ホルモンを注射しても月経が起こらない場合を「第二度無月経」と呼び、卵胞ホルモン剤と黄体ホルモン剤を投与し、月経を起こします。
高プロラクチン血症、甲状腺や副腎皮質の異常などが原因の場合は、その病気を治療します。
あなたへのひとこと
ほとんどの場合、ホルモン療法を行えば月経が起こるようになります。しかし、すぐに排卵をともなう自然な月経周期にもどる場合もあれば、長期にわたって治療が必要な場合もあります。あせらず、気長に治療を受けましょう。
また無月経だからと避妊せずにセックスをすると、たまたま排卵が起こって妊娠する可能性もまれにあります。妊娠をのぞまない場合は、セックスのたびにきちんと避妊してください。
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。