腎盂尿管がん(じんうにょうかんがん)

どんな病気?


 腎臓でつくられた尿は、腎盂に集まり尿管を流れて膀胱に入ります。腎盂、尿管の内側は、膀胱と同じように移行上皮という粘膜でおおわれており、この粘膜から発生するがん(移行上皮がん)が腎盂尿管がんです。粘膜が同じ性質を持つため、がんは腎盂や尿管だけでなく、膀胱にも同時にできることがあります。
 60~70歳代に好発し、約3対1の割合で、男性に多くみられます。

症状


 最初の症状として多く現れるのが、痛みなど自覚症状のない突然の血尿です。血尿は持続しないこともあり、数日または数か月で出血が止まるなど断続的なので放置しがちです。進行して血尿中の血液がかたまったり、がんが大きくなって尿管をふさぐようになるとわき腹の痛みが起こってきます。

検査と診断


 尿検査、静脈内に造影剤を注入して行う尿路X線検査(腎盂造影)、超音波やCT検査、さらに尿道から内視鏡を挿入して膀胱内を検査する膀胱鏡検査が必要です。

治療


 がんができているほうの腎臓と尿管だけでなく、尿管の出口周辺の膀胱壁もいっしょに切除します。また手術後、抗がん剤を併用することもあります。手術後は、がんの膀胱再発を早期に発見するために、定期的な膀胱鏡検査も必要となります。

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