病気と治療
黒色の爪
爪が灰黒色ににごったり厚くなった場合は、爪白癬（爪みずむし）が疑われるので、早めに皮膚科を受診する。急に爪が黒くなったとき、とくに親指が黒くなったときは皮膚がんの一種の悪性黒色腫の可能性があるので、すぐに皮膚科を受診すること。爪の圧迫や外傷後の爪甲下（爪の下）出血は、赤黒色斑が指先に移動するのが特徴。これは爪の成長とともに消える。
黄色の爪
爪が黄色みを帯びてぶ厚くなるのは爪白癬（爪みずむし）や爪カンジダが疑われ、手足の爪にみられる。
手足のすべての爪が黄色みを帯びるのは、リンパ液の循環が悪くなる黄色爪症候群という病気。
緑色の爪
緑膿菌という細菌による化膿性の爪炎や爪囲炎（手足の爪の周囲に細菌が感染して炎症を起こすもの。痛みが強く、爪の周囲や爪の生えぎわが赤く腫れたり、膿んで膿が出ることもある）にみられる。真菌の一種のカンジダ感染や爪白癬、まれに爪の乾癬もみられる。また、ごくごくまれに、緑膿菌が肺などさまざまな臓器に感染していることがあるので、早めに皮膚科を受診することが重要。
白い爪
白くにごったり厚くなるときは爪白癬が疑われる。早めに皮膚科を受診すること。貧血（鉄欠乏性貧血）が原因であることも考えられるが、その場合は顔色が悪く、疲れやすいなどの症状をともなう。
爪に縦のすじ
多くは老化現象の一つ。深い縦すじは、動脈硬化症でもみられる。黒いすじができている場合は、悪性黒色腫も疑われるので、すぐに皮膚科を受診する必要がある。
爪に横のすじ
からだが衰弱したり、急性の病気にかかったときにみられる。強い精神的ストレスがつづいたときにも現れることがある。どちらも病気が回復すると自然に治る。
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