うおの目(鶏眼)(うおのめけいがん)

どんな病気?


 皮膚の表面の角質が、部分的にかたくなったもので、病気としてはたこと同類です。ちがう点は、円形にかたくなった皮膚の中央に魚や鶏の眼に似たかたい芯があることです。たこには芯はありません。

症状


 うおの目は、足の裏や足の指のあいだに多くみられ、大きさは小豆大くらいまで。円形で白色をしています。
 たこの場合、角質がたいらに盛り上がりますが、うおの目は逆に角質が内側に真皮にくさび状に突き刺さるように食い込んでいます。そのため、押すと痛いのが、たことはちがう特徴です。

原因


 外からくり返し受ける刺激や圧迫、摩擦に対する皮膚の自己防衛手段として角質が厚くなったものです。

治療


 うおの目の処置は、たこと同じように、サリチル酸入りの絆創膏を患部に貼り、角質をふやかしてから、カミソリで薄く表面を削りとります。
 ただ、うおの目の場合は、角質の芯(目)を取り除かなければ、痛みは消えません。深く削ると出血することもあるので、皮膚科で治療をしてもらうほうがいいでしょう。
 うおの目は、たこ同様、再発をくり返します。靴選びは慎重にしましょう。
 うおの目とまぎらわしいのが、足の裏にできるいぼ足底疣贅)です。これはよく見ると、表面に黒褐色の点々があります。うおの目とちがって、外からの圧迫や、刺激を受けない場所にもできることで判別できます。また、押すよりもつまんだほうが痛いのも、うおの目とちがう点です。
 うおの目とまちがえて、削ったり絆創膏を貼ると、いぼのウイルスがほかの皮膚に感染して、広がって大きくなったり、数もふえてきます。
 むやみにいじらないで、皮膚科を受診して適切な治療を受けてください。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

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