たこ(胼胝腫)(たこべんちしゅ)

どんな病気?


 皮膚の表面の角質が、長期間、圧迫されたりこすられて、部分的に厚く盛り上がり、かたくなったものです。

症状


 おもに足の裏、足の指のあいだ、手のひら、手の指などにみられます。ほぼ円形で、厚くなった角質がたいらに盛り上がり、黄色みを帯びています。
 足の甲にできる"すわりだこ"は、正座をすることの多い女性によくみられます。字をよく書く人には、中指に"ペンだこ"、赤ちゃんの指には"しゃぶりだこ"ができることがあります。
 たこは通常痛みはなく、あってもそう強くはありません。

原因


 外からのくり返し受ける刺激や圧迫、摩擦から皮膚が自分自身を守ろうとして角質を厚くしたものです。
 とくに足に合わない靴をはいて、つねに足の一部が圧迫や刺激を受けつづけていると、その部分にたこができやすくなります。
 ハイヒールをはいて、からだが前のめりになると、つま先に力が入って、指のあいだにたこができやすくなります。つま先が細いデザインの靴や自分の足の形に合っていない窮屈な靴を無理にはくのも、たこの原因になります。
 逆に大きすぎる靴も、靴の中で足が動くため、指に不必要で無理な力がかかり、同じようにたこができやすくなります。

治療


 たこは、痛みがなければ、ほうっておいてもかまいません。
 気になるようなら、サリチル酸入りの絆創膏を3~4日間、患部に貼り、角質をふやかしてやわらかくしてから、ナイフやカミソリで少しずつ表面を削りとります。これを、たこの部分がまわりの皮膚と同じ高さになるまで、くり返し行います。
 自分でうまくできないときは、皮膚科で削ってもらいましょう。
 手や指、足の甲の場合は、たこの部分を刺激しないように、手袋をしたり、足の甲にはパットをあてます。

あなたへのひとこと


 一度治っても、そのあとに、足に合わない靴をはけば、たこはすぐに再発します。
 再発防止のために、現在はいている靴をチェックしましょう。
 また、靴を買うときも、見た目のデザインや流行にまどわされないで。足への圧迫が均等になる、ぴったりフィットした靴を選ぶことがたいせつです。
 靴選びの専門家のシューフィッターのいる店で購入すると安心でしょう。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

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