どんな病気?
ふつう、いぼといわれているものが尋常性疣贅です。乳幼児や学童期に多発しますが、成人にもみられます。青年性扁平疣贅は思春期のころ、とくに女性に多発するいぼです。
どちらも、ヒト乳頭ウイルスが皮膚に感染して起こりますが、それぞれウイルスのタイプはちがいます。
症状
尋常性疣贅は、粟粒大からエンドウ豆大の皮膚の盛り上がりで、灰白色、表面がかたく、ザラザラしています。ふつう痛みやかゆみはありません。
全身にできますが、手足の甲や指、爪の周囲によくみられ、とくに爪のまわりのものは、いぼどうしがくっついて大きくなる傾向があります。いじるとほかの皮膚に感染して数がふえますが、他人にはうつりにくいものです。
また、このいぼが足の裏にできると盛り上がらないため、うおの目とまちがわれますが、いぼは押しても痛みがないので区別ができます。
青年性扁平疣贅は、とくにひたいやほお、手の甲にみられます。半米粒大の皮膚の盛り上がりで、表面はたいらです。色は、皮膚と同色か淡褐色ですが、赤みを帯びて、にきびとまちがえることもあります。ときにはかゆみがあり、かくとほかの皮膚にうつって、いぼが線状にならぶこともあります。
治療
尋常性疣贅も青年性扁平疣贅も、いぼの数や発生部位に応じて液体窒素でいぼを凍らせて除去したり、ハトムギから抽出した薬剤などを服用します。
治りにくいものは、抗がん剤をごく微量患部に注射をすることもあります。副作用の心配はまずありません。
あなたへのひとこと
うおの目とまちがえたり、いじって悪化させないためにも、早めに皮膚科を受診しましょう。
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。