にきび(尋常性瘡)(にきびじんじょうせいざそう)

どんな病気?


 思春期以降に多くみられる毛穴と皮脂腺のトラブルです。顔、胸、背中などに多発します。多くは25歳をすぎると自然に治ってきます。

症状


 毛包(毛穴)に皮脂や角質がつまって、面皰という脂肪のかたまりができます。これに細菌が付着して炎症を起こし、赤い小さな丘疹や膿疱ができるのがにきびです。汗やほこりがついたままほうっておくと、汚れが毛穴をふさいで黒いにきびになります。
 膿が出たあと、色素沈着してしみのように黒くなったり、へこんだ瘢痕(傷あと)をつくったりします。

原因


 思春期になると、女性ホルモンとともに男性ホルモンの分泌もさかんになります。その影響で皮脂腺が刺激されて肥大し、皮脂の分泌が高まります。それにビタミン不足や自律神経失調、胃腸の不調、ホルモンバランスなどの要因が加わって起こるものです。

治療


 不潔は大敵。こまめに洗顔をして毛穴をつまらせないことが第一です。症状がひどいときは素人療法は厳禁。とくにステロイド軟膏は使わないようにしましょう。皮膚科を受診するのが早道です。治療としては、抗生物質で炎症を抑え、つまった皮脂を溶かす硫黄ローションなどを使います。
 大人のにきびは、誤った化粧品の使い方や化粧方法にも原因があります。

あなたへのひとこと


 (1)よく洗顔をして、皮膚の表面の余分な脂分を除去します。石けんはふつうのもので十分。すすぎもていねいに。(2)油分の多いクリームやファンデーションは毛穴をつまらせるので使用中止。にきび用のものを使い、メイクも最低限に。(3)便秘はにきびの原因になります。(4)皮脂腺の分泌をうながすナッツ類、チョコレート、コーヒー、甘いものは避けます。(5)ホルモンも関係します。月経不順があれば、産婦人科を受診します。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

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