どんな病気?
正しいかみ合わせができない状態のことで、乱ぐい歯と呼ばれる歯並びが乱れた状態(叢生)や、受け口(反対咬合)、出っ歯(上顎前突)、上下のかみ合わせのずれ(交叉咬合)、奥歯をかみ合わせたとき前歯が開いた状態になる(開咬)などがあります。
歯並びが悪いと、歯みがきがじょうずにできなくて、むし歯や歯周病になりやすくなります。また、かみ合わせが悪いと、顎関節症の原因になったり、十分にかめないために消化器にも負担をかけます。発音にも関係し、外見上マイナスになるために、心理的に悪影響をおよぼすこともあります。
原因
不正咬合には、あごや顔面の大きさ、歯の大きさ、形および数などの遺伝的な原因によるものと、異常な飲み込み方や、舌を出したり、指をしゃぶるなどのくせが原因のもの、また、鼻の病気などがあって、いつも口で息をするくせによるものなどがあります。
治療
子どもの時期に行う矯正と大人になってから行う矯正があります。
子どもの時期は、あごの発達に合わせて矯正する必要があります。交叉咬合は、乳歯のうちに治さなければなりません。交叉咬合以外は小学校3年生ごろをめやすに、歯科医とよく相談を。
大人になってからでも矯正は可能です。矯正装置も、最近は目だたないプラスチックやセラミックでできたもの、歯の裏側につける装置もあります。
治療期間は、それぞれの場合によって異なりますが、だいたい2~4年ぐらいかかります。
あなたへのひとこと
外見上の美しさを求めることから美容整形でも矯正を行っていますが、歯の機能の点から考えても、歯科医を受診します。
不正咬合についてもっと知る
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。