原発性胆汁性肝硬変(PBC)(げんぱつせいたんじゅうせいかんこうへんぴーびーしー)

どんな病気?


 自己免疫異常によって起こります。肝臓内の胆管細胞が破壊され、肝臓の中に胆汁がたまる病気です。ほとんどは30歳以降の女性で、年間患者数は2500人です。

症状


 最初は発疹をともなわない全身のかゆみからはじまり、全身のだるさや疲れを感じることもあります。進行すると黄疸や腹水などがみられ、肝硬変へと進行します。
 この病気の約半数は、まったく自覚症状がないまま経過し、健康診断や人間ドックの血液検査で偶然発見されます。このようなタイプは無症候性PBCと呼ばれ、そのままの状態で、肝硬変に進行しないことが多いようです。
 患者さんの20~30%に慢性甲状腺炎関節リウマチシェーグレン症候群などの自己免疫性疾患が合併します。

原因


 原因は不明ですが、遺伝的な素因が関係していると考えられます。

治療


 症状や胆道の細胞を改善するために、胆汁酸の一つであるウルソデスオキシコール酸の投与がもっとも有効です。末期の肝硬変に移行した場合は、肝移植が検討されることもあります。なお、症状が悪化したり末期になると、入院が必要になります。

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