子どもの腸の病気(こどものちょうのびょうき)

●腸重積


 生後6か月から2歳ごろまでに多くみられます。腸の一部が腸の中に入り込んで、手当てが遅れると腸管の組織が破壊され、生命にかかわります。はげしい痛みが起こるので、ことばを話せない赤ちゃんの場合は、急に泣き叫びます。痛みがやわらぐと、おとなしくなり、こういった状態をくり返すのが特徴。血液の混じった便が出ます。

●乳児嘔吐下痢症(白色便性下痢症)


 ウイルスによる急性胃腸炎の一種です。急に元気がなくなり、嘔吐と下痢をともないます。下痢は水様便で、便の色が白色、灰色となることもあります。脱水状態にならないよう水分補給を十分に行います。水分やミルクを十分に飲んでいれば心配はなく、ぐったりしているときは、小児科医がいて点滴をしてもらえる病院を受診します。

●周期性嘔吐症(アセトン血性嘔吐症)


 2歳から10歳ころまでにみられる、嘔吐をくり返す病気。心因性のもので、腐ったリンゴのようなにおいの吐物が特徴です。

●乳糖不耐性下痢


 ミルクや牛乳などに含まれる乳糖を分解する消化酵素がまったくないか不足するため、乳製品をとると消化吸収できず下痢・嘔吐を起こします。食事療法などで治ります。

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