どんな病気?
飲みすぎや食べすぎで胃の内容物を大量に吐いたときに、食道と胃の接合部分が裂けて、大量の吐血を起こす病気です。最初に嘔吐して、つぎに鮮血を吐くのが特徴です。
胃からの出血であれば胃液のために数分で茶褐色に変色しますが、この病気の場合は、食道と胃の接合部分からの出血なので鮮血です。ただし、一部は胃に入ってそれから出てくることもあるので、鮮血のあとに茶褐色か、どす黒い血液が出る場合もあります。
検査
嘔吐のあとに出血するという症状は、この病気以外にも、たとえば食道静脈瘤や潰瘍、食道がんなどが原因のこともあるので、食道・胃内視鏡検査を行って原因をはっきりさせます。
治療
大量の出血のために血圧低下などのショック症状があるときは、輸血などによる改善を試みながらようすをみます。内視鏡を用いて止血剤を塗ることもあり、まれに、開腹手術をして裂けた部分を縫合することもあります。
あなたへのひとこと
お酒の飲みすぎで胃の粘膜が充血している状態のときに起こりやすくなります。最近は女性の患者さんもふえてきました。
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