腎臓病と妊娠(じんぞうびょうとにんしん)

 妊娠すると、腎臓が血液中の老廃物をろ過する仕事が通常の30~50%増すため、健康な人でも、むくみ、高血圧、たんぱく尿が出たり、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)(妊娠中期・後期のトラブルと対処法)になることがあります。過去に腎臓病にかかった人や、現在、腎臓に問題がある人は、妊娠をきっかけに、病気が再発したり悪化して、妊娠自体が危険因子になり、胎児の発育も悪くなるおそれがあります。治って最低1年後、腎臓機能が70%以上にまで回復し、たんぱく尿も1日1g以下に安定していれば、妊娠をしてもだいじょうぶという判断はありますが、主治医とよく相談して決めます。
 とくに慢性腎炎の人が妊娠すると、腎臓の機能は確実に悪化します。妊娠前に腎機能検査を受けて、妊娠に耐えられるかどうかを判断してもらう必要があります。たんぱく尿が高度(1日2g以上)な人や高血圧の人は、妊娠すると母子ともに危険なので、妊娠はお勧めできません。

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