気管支拡張症(きかんしかくちょうしょう)

どんな病気?


 気管支が拡張してもどらない状態で、その部分の炎症が慢性的につづいたり、再発をくり返す病気。

症状


 せきや痰が多くなり、細菌感染が起こると、発熱し、大量の膿性の痰(黄色や緑色がかった痰)が出ます。
 また、血痰や喀血もみられます。重症になると全身衰弱、呼吸困難をきたすこともあります。

原因


 生まれつきの場合もあれば、乳幼児期にかかった肺炎やはしか、百日ぜきの後遺症として起こる場合もあると考えられています。

検査


 膿性の痰や血痰は、肺結核肺がんでもみられる症状なので、X線撮影やCT撮影をして診断します。

治療


 いったん拡張した気管支はもとにはもどりません。しかし、拡張症は、成人期以降はほとんど進行しないので、おもに内科的治療を行い、薬や器械を使って痰を毎日出すようにします。感染が加われば、抗生物質を使います。
 痰を出しやすくするためには、傾斜をつけたベッドなどにあおむけに寝て、頭より足を高い位置に保つ姿勢をとる方法(ドレナージ)が有効で、これを1日数回、20~60分間行います。
 内科的治療で効果が得られない場合には、外科的治療を行います。

あなたへのひとこと


 この病気は感染が起きやすく、感染すると症状が悪化しやすいので、かぜなどに気をつけます。また、水分を多くとるようにすると、痰が出やすくなります。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

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