どんな病気?
肺を構成する肺胞がつぎつぎに破壊されることによって起こる病気を肺気腫といいます。慢性気管支炎を合併することが多く、空気が通りにくくなります。この二つを合わせ、COPD(慢性閉塞性肺疾患)という病名で呼ばれることが多くなりました。
症状
階段を上るなど、少しの動作で息切れを感じます。進行すると、食事や着替えの動作でも息苦しくなります。肺胞でのガス交換が十分に行われないために、酸素が少なく、二酸化炭素の多い血液が全身をめぐり、唇や爪が紫色になるチアノーゼがみられます。
原因
長年にわたる喫煙がおもな原因です。汚れた空気の吸入、肺への病原微生物による感染のくり返しも病気を悪化させます。
治療
根治させる治療法はなく、進行させない治療が主軸になります。そのためには、禁煙がもっとも重要です。
気管支の過敏性や炎症が息切れを誘発している場合は、気管支拡張剤や副腎皮質ホルモンの吸入が有効です。進行して呼吸不全になると酸素吸入が必要になることもありますが、これは家庭でも行えます。在宅酸素療法といって、小型の酸素吸入の装置を用います。1日の酸素の吸入量を守ることが重要で、体重、体温、酸素吸入量などを記録しながら行います。
破壊された肺気腫部分を、手術で切除する場合もあります。
あなたへのひとこと
冷気やほこりを吸い込むと症状が悪化します。急に寒い場所やほこりっぽい場所に出ないこと、部屋を乾燥させないことなどがたいせつ。かぜをひくと症状が悪化するので、ひいたら早めに受診します。
また喫煙者のうち、女性のほうがこの病気になりやすいという報告があります。喫煙している人は、まず禁煙すること、息切れを感じたらその時点で受診しましょう。肺はこわれてしまうと、もとにはもどせないので、この病気は早期発見、早期治療が大事です。
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。