どんな病気?
性感染症のなかでも古くから知られています。治療しなければ、つぎのような経過をたどります。
症状
第1期梅毒…3週間の潜伏期間ののち、感染した部位にかたいおできができ、やがて潰瘍になります(硬性下疳)。キスで感染した場合は口に、性行為による感染なら性器にできます。痛みはなく、多くは見すごされます。
第2期梅毒…感染後、3か月ごろから全身にバラの花びらのようなバラ疹や、小豆大や大豆大の丘疹、乾癬、脱毛などが現れます。ここで発見されて、治療に結びつくことがほとんどです。
第3期・4期梅毒…第2期までに治療しないと、約3年後には皮膚、骨、筋肉、内臓にもゴム様のしこりができ、脳や神経にも達し、歩行マヒや認知症のような症状が現れます(脳梅毒)。
原因
キスやセックスにより、梅毒トレポネーマパリダムというスピロヘータが感染して発症します。
治療
発見と同時に、ペニシリン系の抗生物質を服用。第1、2期の早期梅毒では、4週間程度服用します。治ればパートナーに感染させませんが、血液検査では、長期にわたり「梅毒反応陽性」判定がでます。ただし、昔かかった陳旧性梅毒や、血清反応陽性の妊婦では、治療を要しないものが数多くあり、むやみに患者扱いしない配慮が必要で、治療は医師に相談します。
あなたへのひとこと
梅毒感染者はHIV(エイズ)にも感染しやすいという報告があり、実際にHIV感染者の約50%が梅毒陽性というデータがあります。梅毒に感染した場合は、いっしょにHIV抗体検査(全国の保健所では無料で相談、検査(無料・匿名)を予約制で行っています。エイズが確認された場合も、保健所などで適切な医療機関を紹介してくれます)を受けることをお勧めします。
妊娠中に感染し、気づかないまま出産すると、先天性梅毒の赤ちゃんが生まれるおそれがあります。
ベビカムは、赤ちゃんが欲しいと思っている人、妊娠している人、子育てをしている人、そしてその家族など、妊娠・出産・育児に関して、少しでも不安や悩みをお持ちの方々のお役に立ちたいと考えています。
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。