どんな病気?
外陰部に水疱や潰瘍ができ、初期感染による発症では、歩けないほどの強い痛みがあります。
一度感染するとヘルペスウイルスは、頸椎から尾骨まで伸びている脊髄神経の中の、仙髄神経のところにひそみます。そのためストレスや疲労がたまったり、かぜをひくなど、抵抗力が落ちたときに再発します。
症状
初感染の場合、約1週間の潜伏期間のあと、大陰唇、小陰唇、腟前庭、会陰部などに強い痛みが起こり、水疱や潰瘍ができます。排尿や歩行ができなくなり、場合によっては入院治療が必要です。2回め以降の再発では、水疱や潰瘍の数も少なく、比較的軽い症状ですみます。
原因
単純ヘルペスウイルス1型(HSV‐1)と2型(HSV‐2)の感染により発症します。セックスにより感染しますが、口の周囲に水ぶくれや潰瘍があるときにオーラルセックスをすると、口から性器に感染します。また、その逆のパターンもあります。
治療
抗ウイルス剤アシクロビルを内服しながら、潰瘍や水疱にはアシクロビル軟膏を塗って治療します。5~7日間の治療で症状はおさまります。初感染では、排尿時に尿が水疱や潰瘍についただけで激痛が走るなど生活に支障をきたします。そのため、ひどい場合は入院して治療を行います。再発の場合は症状が軽いため、軟膏の塗布だけで治癒することがほとんどです。
あなたへのひとこと
近年、増加傾向にはありませんが、この病気は、一度感染すると再発のリスクをともない、初期感染だけでなく、再発しているときにセックスをしても、パートナーにうつしてしまいます。治療中は、潰瘍や水疱が完全に消えるまで、セックスは禁止です。
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