頻発月経(ひんぱつげっけい)

注意したい年代


10代、20代、30代、40代。

どんな病気?


 月経周期が短く、月に2回も3回も月経が訪れることをいいます。頻発月経には大きく分けて排卵の起こっていないもの(無排卵性)と排卵をともなうもの(排卵性)とがあります。

症状


 正常な月経は25日以上38日の範囲内で起こりますが、頻発月経では24日以内でつぎの月経がはじまります。

原因


 無排卵性の頻発月経は思春期や更年期に多くみられ、性的に成熟していない、または閉経が近く卵巣の機能が弱まっていることが原因です。20歳~40歳ごろの成熟期女性の場合には、ホルモンの分泌異常が疑われます。
 排卵性の頻発月経もまた、ホルモンの乱れによって起こり、月経がはじまってから排卵するまでの卵胞期が短いか、あるいは排卵してからつぎの月経までの黄体期が短いことが原因です。

治療


 思春期や更年期に一時的に頻発月経となっている場合は、とくに治療の必要はありません。成熟期で3か月以上無排卵性周期がつづく場合には、排卵誘発剤を服用したり、ホルモン剤で月経周期を調整します。
 また、卵胞期が短い場合も排卵誘発剤を服用することがあります。黄体期が短い場合は、黄体期に黄体ホルモン剤を投与したり、排卵期からヒト性腺刺激ホルモンを投与するなどの治療が行われます。

あなたへのひとこと


 成熟期の無排卵は早めに治療をしないと不妊を招くこともあります。基礎体温表をつけて、無排卵がつづいている場合は婦人科を受診しましょう。
 注意したいのは、頻発月経と思い込んでいたら、じつは病気による不正出血だったという場合。見分けにくいので、自己判断は禁物です(「生理だから」と甘くみないで!ほかの病気が隠れていることも)。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

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