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マタハラを受けたと感じた妊婦は3人に1人!? 復職のハードルも…

職場に妊娠報告をしたことで、マタハラ(マタニティ・ハラスメント)に悩む妊婦は少なくありません。退職勧奨されるケースも意外と多いよう…。この記事では「妊産婦の働き方と会社の取り組みに関する調査【赤ちゃんの部屋調べ】」を元にその実態を探ります。

2019-05-16更新

妊産婦の働き方と会社の取り組みに関する調査

3人に1人がマタハラを受け、5人に1人は退職勧奨も…

全国の出産経験のある女性1107名にインターネット調査をした「妊産婦の働き方と会社の取り組みに関する調査【赤ちゃんの部屋調べ】」によると、37.2%の女性が「妊娠報告をしづらかった」と回答。

また、「妊娠してからマタハラを受けたことがあるか」という質問に対しては、「受けたかもしれない」を含めると33.8%と、出産経験のある女性の約3人に1人がマタハラを受けていたという実態が明らかになりました。具体的なマタハラの内容については、「皮肉や嫌味を言われた」が40%と最も多く、「退職を促された」と退職勧奨を受けた人が22.8%もいるという驚くべき結果に…。

しかし、63.3%の人がマタハラへの対応を「何もしなかった」と、会社への相談など、改善に向けて行動していないことがわかりました。周囲の社員の対応についても「見て見ぬふりをしていた」37%、「誰も話を聞いてくれなかった」13.7%、「あなたが悪いと責められた」7.8%と、社内で苦しむ妊婦への理解を示さないケースも多いようです。

産後に復職しなかった・できなかった人が約半数

こうした背景もあり、産休・育休後に「復職をしましたか?」という質問に「しなかった」39.5%、「復職したがすぐやめてしまった」6.8%と答えた人を合わせると、46.3%と約半数の人が産後に職場復職できていない現状のよう。

復職しなかった理由としては、「育児と仕事の両立が難しそうだった」47.7%が最も多く、「保育園に入園できなかった」9.1%、「仕事がなかった」8.7%、「解雇された」4.6%など、産後の女性に対する会社の対応が不十分だと見受けられる回答もありました。

妊娠中&復職後の女性を支える環境整備が急務!

マタハラや復職時のハードルに関して「会社にしてほしい配慮」を聞いた結果は、「勤務時間の柔軟な対応」43.8%、「休み(有給)の推奨と促進」39.3%と、育児と仕事を両立するうえで時間的な配慮を会社側に対応してほしいと感じている方が多いようです。

また、復職した女性も「復職後にどのようなやりづらさを感じましたか」という質問に「子どものことで急に休むこと」43.4%、「周囲に遠慮すること」38%と答えており、子どものために仕事を調整することに後ろめたさを感じ、働きづらさを感じているよう。

子育てと仕事の両立にもっとも必要なこととして、「パートナーの理解と協力」が28.8%が挙がった一方で「周囲の理解と協力」24.3%、「会社としての制度の整備」18.6%と、職場環境の改善が必要だと感じている女性も多いことがわかりました。

待機児童問題など、社会的な課題もありますが、マタハラをなくす、勤務時間を緩和するなど、企業側の取り組み次第で解決できる問題も多いもの。こうした実態を社会全体としてしっかりと認識し、少しずつでも妊娠・出産後も女性が働きやすい社会を作っていけると良いですね。

関連情報
https://www.babys-room.net/46629.html
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