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風疹から妊婦さんを守れ!39~56歳の男性は予防接種無料へ

妊娠中に風疹に感染すると、生まれてくる赤ちゃんに障がいが出る可能性があります。妊婦さんへの感染を防ぐために、厚生労働省は39~56歳の男性を対象に、予防接種を原則無料にすると発表しました。

2019-01-02更新

流行中の風疹。39~56歳の男性は予防接種無料へ。風疹の流行が全国に広がっています。患者の多くは子どものころにワクチンの定期接種の機会がなかった30~50歳代の男性で、2018年の風疹患者累積報告数は 2,713 人 となっています(2018 年 12 月 19 日現在)。

妊娠初期の罹患は高確率でCRSに

妊婦さんが風疹にかかると、先天性風疹症候群(CRS)といって目や耳、心臓などに障がいをもった子どもが生まれる可能性があります。

風疹に対する免疫が不十分な場合、妊娠20週ごろまでに風疹ウイルスに感染すると、先天性風疹症候群の子どもが生まれてくる可能性が高くなります。その確率は、妊娠1ヶ月では50%以上、妊娠2ヶ月では35%といわれています。

多くの人に予防接種を受けてもらうため無料に

厚生労働省は、2019年春から「風疹の免疫がない39歳から56歳の世代の男性に対し、3年間、原則無料で定期接種を実施する」と発表しました。
さらに、
・ワクチンの効率的な活用のため、まずは抗体検査を全国で原則無料で実施する。
・事業所健診の機会に抗体検査を受けられるようにする。夜間・休日にも抗体検査・予防接種を受けることができる体制を整備する。
ひとりでも多くの人に予防接種を受けてもらえるよう、これらについて速やかに実行するとのことです。

インフルエンザよりも強い感染力

風疹は、1人の風疹患者から5~7人にうつしてしまうほど強い感染力があります。
妊婦さんと同居している家族も予防接種を積極的に受けるなどして、妊婦さんや、妊娠を希望する女性が、風疹に感染しないように協力しましょう。

また、予防接種の無料化を待たずとも、現在、自治体によっては、妊娠を希望する女性と妊婦の同居家族は、風疹の抗体検査を無料で受けることができます。
自治体ごとに補助の有無や補助の額などが違うので、保健所等に確認してみてください。

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