こんなモヤモヤ、抱えていませんか? 小児科医Q&A
子育ては誰もが初めて経験するもの。わからなくて当たり前です。不安なことは専門家に尋ねるのが一番! 妊婦さんやママパパにひと息ついてもらうためのベビカムが運営するママ向けオンライン番組でのQ&Aコーナー、小児科医加部一彦先生への質問と回答を一部ご紹介します。
Q:1歳1ヵ月。食べることが大好きで、なくなると号泣します。地域の保健センターによると、この月齢の1回のご飯の目安は80g。多めにあげても問題ないですか?
A:動きが活発になってくる月齢ですね。80gはあくまでも目安。それより少し多かったり少なかったりしても問題ないです。たくさん食べる日もあれば食べない日もあるでしょう。全体として見てあげて。また、この月齢では、たくさん食べても太りません。肥満になるのは、大人と同じ食べ物を食べ始める3歳くらいからです。
Q:6ヵ月。離乳食を始めましたが、大泣きをすることもあり、途中で母乳を挟んでいますがそれでいいですか?
A:まだ離乳食に慣れていないころ。中断して母乳を与えてOKです。時が経てば慣れていくので、少しずつ進めていってください。
Q:1歳4ヵ月。足の親指上部の爪がすぐにはがれます。乾燥が原因かなと保湿クリームを塗っています。また、別の場所のかさぶたにもクリームを塗っています。
A:この月齢の子の爪はスプーンのように表面が反っています。親指に力を入れて歩けるようになればドーム状になります。スプーン状だと周囲のものに当たってはがれることがあるので、爪の角を斜めにするなど切り方を工夫してみてください。かさぶたは乾燥してはがれ落ちていくもの。湿らせるとよくないので、クリームは塗らなくていいです。
Q:1歳10ヵ月。夜、寝て2時間くらいで咳き込むことが多いです。
A:ちょうど眠りが浅くなるころ。よだれの刺激でむせることがあります。ぜんそくなら起きている時にも症状が出ます。ヒューヒューゼーゼーしている場合は受診を。医者には、いつどんな時にどんな咳をしているかを伝えるといいです。
いかがでしたか? 似たようなお悩みはありましたか? 心配ごとが少しでもやわらいだと感じてもらえたならうれしいです。

ベビカムアドバイザー、埼玉医科大学総合医療センター新生児科教授、小児科医。新生児集中治療室(NICU)で、主に早産のために小さく生まれたり、生まれてすぐに何らかの病気をかかえ、入院となった赤ちゃんのお世話を生業としている他、医療安全や病院建築など幅広い領域に関心を持って活動中。 NHK Eテレ「すくすく子育て」へも出演。
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