1歳までの赤ちゃん(いっさいまでのあかちゃん)

 発熱、下痢、嘔吐などの症状があってもあわてないで。急いで病院へ連れていくかどうかの判断は、それぞれの病気の症状の強さより、全身状態のよし悪しがめやすになります。全身状態がよければまず心配はいりません。

全身状態がよい


①きげんがよい。あやせば笑う


 泣いていても、だっこをすれば泣きやむし、あやせばいつものようにキャッキャッと楽しそうな声をだして笑う。

②食欲がある。いつもどおり、おっぱいを飲める


 変わらぬ食欲で、おっぱいを飲む。離乳食を食べる。

③元気に手足を動かすなど、活発に動く


 手足を動かしたり、寝返りをうったり、元気によく動く。

④好きなおもちゃに手をだすなど、よく遊べる


 いつものように好奇心があり、自分から遊ぼうとする。

⑤昼も夜も、ぐっすりと眠れる


 ふだんと変わらぬ睡眠リズムで、ちゃんと眠れる。

⑥顔色がよい。表情に活気がある


 いつもと同じ顔色で、表情も明るく活気がある。

全身状態が悪い


①きげんが悪く、あやしても笑わない


 おっぱいをあげたりおむつ替えをしても、グズグズといつまでも泣きやまない。あやしてもいつものように笑わない。

②食欲がなく、おっぱいの飲みが悪い


 おっぱいを飲みたがらない。ふだん喜んで食べるものにも興味を示さない。

③元気がなく、だるそうにしている


 ふだんにくらべ動きが少ない。だるそうにゴロゴロしている。

④眠りが浅く、すぐに目覚めてぐずる


 よく眠らない。ようやく寝かしつけても、すぐに目覚めてしまい、ぐずる。

⑤顔に血の気がなく、顔色が悪い


図「無題」
 顔色が悪く、表情にもいつものような活気がない。

ただちに病院へ


①生後3か月未満の赤ちゃんの高熱


 小さな赤ちゃんが38度以上の高熱をだす場合は、大きな病気が心配。すぐに病院へ。

②けいれんが5分以上続く。意識がはっきりしない


 けいれんを起こして、けいれんが5分以上続く。またぐったりしていて、呼びかけても反応がはっきりしない場合。

③泣き方がいつもとちがう。異常な泣き方をする


 全身状態が悪く、なにをしても泣きやまず、間隔をおいてはげしく泣く。または大声で泣くことができず、弱々しく泣く。

④呼吸のしかた、息づかいがおかしい


 息づかいが荒い、速くなったり深くなったり変化する。小鼻をピクピク動かす。呼吸のたびに、胸骨の上や肋骨のあいだがへこむなど。

⑤顔色が悪く、チアノーゼを起こしている


 目がトロンとしていて、目つきがうつろ。表情に生気がない。顔色が青白くなり、唇や爪などが紫色になっている(チアノーゼ)。

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