肘を脱臼した・肩を強く打った(ひじをだっきゅうした)

肘内障


 乳幼児は、腕を強く引っぱられると肘を脱臼することがあります。よく肘が抜けたといわれますが、これを正確には肘内障といいます。乳幼児の上肢の脱臼ではほとんどが肘内障です。
 ただ、これは脱臼といっても関節の位置がずれる亜脱臼がほとんどです。

すぐにすること


・すぐに医療機関へいきます。
図「肘内障」
急に泣き出し、手をだらんと体につけて動かせなくなります。けっしてかってにもどそうとしたり、動かしてはいけません。

肩脱臼


 動きのはげしい年長児、小・中学生では、肩などを強打したりして、起こすことがあります。関節がはずれ、周囲組織の断裂をともなうので痛みます。
 脱臼は、一度起こしたために何度も起こしやすくなる反復性と、先天的にくり返される習慣性があります。

すぐにすること


・痛みの少ないらくな位置で肩を固定して、医療機関へいきます。
図「肩脱臼①」
三角巾を首からつり、固定します。
図「肩脱臼②」
三角巾などがない場合は、シャツのボタンとボタンのあいだに手を入れて固定する方法もあります。

ここに注意!


★乳幼児によくある肘内障は、すぐに手当てをすれば心配のないけがです。ただし、時間がたつともとにもどしにくくなることが多いようです。また、ころんで起こした場合などは、骨折していることもあります。
 腕を痛がっておかしいと思ったら、なるべく動かさないようにして、すぐに医療機関にいくことが大事です。

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