胸を打った(むねをうった)

 ふつうの生活のなかでは、子どもには少ないけがといえますが、車に乗っていて急ブレーキがかかったときなどによく起こります。ときには遊んでいてボールが胸に強くあたって、損傷を受けることもあります。

すぐにすること


・呼吸の具合を確認します。
図「胸を打った①」
 呼吸困難がなければ衣服をゆるめ、子どもがらくな姿勢で休ませます。

骨折や呼吸器の損傷が疑われるとき


 肋骨や胸骨を骨折したり、あるいは臓器に損傷があると、命にかかわる場合もあります。すぐに救急車を呼びます。
図「胸を打った②」
呼吸困難、せき、胸痛がかなりひどいかなどをみます。血痰がでるかどうかにも注意します。
 血痰は、肺が傷ついて肺胞内に出血を起こし、気管からでてくるわけですから、かなり重症です。
 もし外傷もあれば、清潔なガーゼや布をあて、上からばんそうこうなどで止めておきましょう。

ここに注意!


★胸は、心臓や肺など、大事な臓器がある場所です。障害を受けると、呼吸困難を起こしやすいので、呼吸や脈の状態に十分注意します。
★交通事故のように、前方からの強い衝撃を受けると、気胸(肺の表面をおおう胸膜が破れ、空気が入り込み肺が縮まってしまう)や縦隔気腫(左右の肺にはさまれた中央の縦隔というところに気管などから空気がもれてたまってしまう)を起こすこともありますし、鎖骨が折れることがあります。
 呼吸困難、せき、胸の痛み、とくに深呼吸時のはげしい胸痛、血痰などの症状がある場合は、すぐに医療機関へいきます。

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