ヘビにかまれた(へびにかまれた)

 野山、海などでは、いつ動植物の被害にあうかわかりません。ヘビにかまれるというのもその1つです。

すぐにすること


・毒ヘビかどうかを判断します。
 毒ヘビかどうかは、かまれた傷口の歯の跡からだいたいわかります。毒液が分泌されるのは、図「毒ヘビかどうかを判断」で示した赤丸のところです。

・毒ヘビであれば、傷口より心臓に近い場所に止血帯をかけます。
 全身に毒液がまわるのを防ぐために止血帯を巻きます。静脈が浮き上がる程度の強さで巻けば十分です。
図「止血帯を巻く」
止血帯は、1時間以上巻いていると、その間、血液が流れず、組織が壊死状態になることがあります。30分に1回ぐらいゆるめます。

・局所を冷やします。
 毒の吸収を遅らせるために、傷口を冷やすことができれば、冷やしたほうがいいでしょう。

・できるだけ早く医療機関へいきます。
 以上の応急手当てを終えたなら、一刻も早く医療機関へいくか、救急車を呼ぶかして、治療(抗血清の投与)を受けることが必要です。応急手当てに手間取るのなら、なにもせずに近くの医療機関にいくことのほうが大事です。

日本に生息する毒ヘビ


マムシ


 日本全国にいる毒ヘビで、冬眠しますから、かまれる可能性があるのは、4月から10月のあいだです。マムシは、ハブのように木に登ることはないので、とりあえず、石の下、草の中、倒木のまわり、水辺、枯れ草の中などの足元に注意します。枯れ草とまちがえて踏んだりするなど、人間が攻撃しなければ襲ってはきません。

ヤマカガシ


 マムシよりも生息範囲が広く、数も多いです。冬眠しますから、4月から10月にかけては、注意します。

ハブ


 奄美諸島以南に生息します。冬眠しないので、季節を問わず、かまれる危険があります。
・毒ヘビにかまれたところは、はれて激痛がありますから、かまれてもそれほどの痛みがなければ毒が入らなかったか、毒のないヘビと考えられます。

毒ヘビの頭の形


 ヤマカガシの頭の形には特徴がありませんが、マムシとハブは三角形の頭をしています。

服装の注意


 衣服の上からかまれれば、かみ傷が残っても、毒が入らないことが多いものです。危険が予想される場所にいくときは、長靴をはき、長ズボン、長袖シャツを着て、手袋をするなど、肌を露出させないことが大事です。

毒のないヘビにかまれた場合


すぐにすること


・消毒して薬をつけます。
 毒のないヘビにかまれた場合は、細菌などの感染や、まれに、破傷風の心配もあるので、かならず受診します。
 破傷風に関しては、赤ちゃんのときの予防接種で、三種混合(百日ぜき、ジフテリア、破傷風)1期3回、1期追加1回を受け、小学6年生で2種混合(ジフテリア、破傷風)を1回受けていればだいじょうぶです(「三種混合(DPT)」)。

ここに注意!


★毒ヘビにかまれた場合、けっしてあわてて動きまわってはいけません。毒のまわりが早まってしまいます。
★毒を口で吸い出した場合、いちおう、うがいはしておきましょう。

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