性感染症の場合(せいかんせんしょうのばあい)

 性交で細菌などに感染して起こる病気を性感染症(STD)と呼びます。昔からある梅毒などは減る傾向にありましたが、最近、また増加傾向にあるようです。そのほか、クラミジア腟炎、性器ヘルペスなどがふえています。B群溶連菌感染症、B型肝炎、HIV(エイズ)は性行為でも感染します。 また、これらの病気は母子感染します(「母子感染による病気」)。胎内感染は少なく、ほとんどが分娩時の産道感染です。多くは妊娠中に完治すれば問題ないのですが、気づかず手遅れになることもあります。なにより感染予防が大切です。感染がわかったときは、パートナーもいっしょに治療します。

クラミジア腟炎

 お母さんが感染しても無症状のことが多いため、治療が遅れることがあるので注意します。流・早産や前期破水の原因になり、また産道感染すると赤ちゃんが肺炎や結膜炎を起こすので、病院で処方された抗生物質を飲んで妊娠中に完治させます。

性器ヘルペス

 お母さんが感染すると37〜39度の熱がでて、外陰部や腟に水疱ができ、太もものリンパ節がはれます。産道感染すると新生児ヘルペス感染症になり、進行すると70%は死亡します。薬で治療しますが、産道感染が心配な場合は帝王切開になります。

尖圭コンジローマ

 お母さんの外陰部や腟内に良性のイボがたくさんできて、かゆみや痛みをともなうことがあります。産道感染すると、新生児ののどに良性の腫瘍ができます。分娩時までに完治させれば問題ないので、イボを電気で焼くなどの治療を行います。

梅毒

 お母さんが感染すると太もものリンパ節がはれるなどしますが、多くは血液検査でみつかります。赤ちゃんへは胎内感染がほとんどで、産道感染が起こるのはまれです。妊娠中に薬を使って治療すれば、母児ともに問題が起こることはほとんどありません。

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