1日2回汚れを完全に落とすこと
歯みがきは、回数より汚れを完全に落とすことが大切です。この「汚れ」とは、食べかすではなく、歯の表面に張りついた歯垢(プラーク)のこと。
歯垢は、形成初期の約8時間では、球菌など好気性の細菌が多く、このときまでに歯みがきすると、比較的簡単に落とせます。これ以後、48時間ぐらいは爆発的に細菌がふえ続け、細菌どうしがからみ合って、落としにくくなります。ですから、食後8時間以内に、きちんと汚れを落とす歯みがきが必要です。
幼稚園にあがる前なら、昼間おやつのあとに1回、夕食後に1回。幼稚園や学校にいくようになったら、朝、園や学校にいく前と夜というように、それぞれの生活リズムに合わせて歯みがきタイムを設けましょう。
ブラッシングのコツを覚えてむし歯を撃退
汚れを完全に落とすブラッシングを身につけましょう。子どものブラッシングのポイントは、とにかく汚れを落とすことです。大人とちがい成長期にある子どもは、歯肉のマッサージを意識する必要はありません。ただ、基本的なルールはあります。
①歯ブラシの弾力を利用してみがく
小学校低学年までは、仕上げみがきが必要です。お母さんは、汚れをとることに一生懸命で、つい力を入れすぎる傾向があります。これでは歯や歯肉を傷つけるばかりでなく、かえって細かい汚れはとれません。
歯ブラシを軽く歯にあて、毛先の弾力を利用してみがくようにしましょう。これは、仕上げみがきだけでなく、自分でみがく場合も同じです。
また、仕上げみがき用の歯ブラシは、子どもが自分でみがくものとは別に、親が使いやすいものを用意しましょう。
②みがく場所と順序を決める
「年齢別・むし歯になりやすいところ」を確認し、歯のつけ根、歯と歯のあいだ、奥歯の溝など、汚れやすい場所を優先的にみがきます。歯ブラシの毛先の位置をあまり動かさずに、リズミカルにみがきましょう。
場所と順序のポイントを押さえて、子どもがいやがる前に、手早くみがくことが大切です。
③デンタルフロスを併用する
歯と歯のあいだは、歯ブラシだけで汚れを完全に落とすには限界があります。デンタルフロスを利用しましょう。フロスは、まっすぐ入れようとすると、引っかかったりして歯肉を傷めますから、かならず歯に対して45度の角度で、斜めにすべらせるように入れます。
④自分でみがくときは犬歯に注意
子どもが正しい歯みがきができるようになるのは、だいたい小学校高学年。このころに注意したいのは、利き手側の犬歯です。利き手側の奥歯をみがくときには、手首を返します。そのとき、前歯と奥歯の境目となる犬歯をみがき残すことが多いので、意識してみがくようにしましょう。
歯ブラシは毛先がストレートで握りやすいものを
歯ブラシ選びの基本は、口の大きさに合ったもの。市販の歯ブラシには、幼児用、学童用などの表示があるので、年齢に合ったものを選びます。
持ち手の部分は、まっすぐで平坦なものが自分でみがくにしても、親がみがいてあげるにしても使いやすいようです。毛先は、清潔で汚れも落としやすいナイロン製のものがベストです。
植毛はギザギザになったり斜めに植えてあったりと、くふうされたものがありますが、設計者の意図どおりに使えなければ意味がありません。オーソドックスなストレート植毛で、ふつうのかたさのものがおすすめです。歯ブラシは毛先が開いたら替えましょう。
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